19:00
ヘドウィグ : ジョン・キャメロン・ミッチェル
イツァーク : 中村中
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ジョン・キャメロン・ミッチェルが日本でヘドをやる!と聞いたときからすごく楽しみにしていたこの日。
ヘドヘッズとしては観に行かなければと意気込んでいたので、なんともやり切れない気持ちになって帰路につくとは想像していませんでした。
なんだかねぇ…うん。
わたしの好きなヘドウィグの要素が全くなくなってしまっている、いわゆる"SHOW"でした。
そもそも言葉の問題があるのでどうするんだろう?と思ってはいましたが、まさかMCをイツァーク役の中村中さんがするとは。
中村さんに何の罪もありませんが、これはわたしの中であり得ない。
ハンセンからヘドウィグになってルーサー大佐に捨てられ、トミーと恋をしてその恋が破れる、そして全てを受け入れて新たな半身を探しに行く。
その過程をヘドウィグ自分の口で語っていくのがわたしの知っているヘドウィグであり、この作品の素晴らしいところでもあるのに、それを他人の口から語らせるなんて。
よくJCMも許したな、と思うぐらいわたしは見ながらショックをうけてました。
歌の部分だけJCMが歌うスタイルなので、JCMの素晴らしさや中村中さんの心のこもったパフォーマンスは賞賛に値するものだったのですが、途中からはこれはわたしの好きなヘドウィグではなく、"SHOW"なんだと心を入れ替えて見ることに決め、そこからは楽しめたかな。
最後に歌った"Midnight Radio"は涙が出るぐらい素晴らしかったし、会場も大盛り上がりで、こんなに日本にもヘド好きな方々がたくさんいるんだと思うとすごく嬉しかったです。
ヘドウィグを愛する観客代表として、ぜひノーマルバージョンのヘドウィグを再演していただけると嬉しいです。
韓国のヘドウィグをリスペクトすると姿勢をぜひ取り入れてください。
切実。