18:30
皇太子ハル : 浦井健治
ヘンリー四世 : 中嶋しゅう
騎士ジョン・フォールスタッフ : 佐藤B作
ヘンリー・パーシー : 岡本健一
ノーサンバランド伯 : 立川三貴
ノーサンバランド伯夫人 : 那須佐代子
ウェスモランド伯 : 水野龍司
モーブレー卿 : 木下浩之
高等法院長 : 今井朋彦
オーウェン・グレンダワー : 青木和宣
地方判事 サイレンス : 綾田俊樹
地方判事 シャロー : ラサール石井
トマスクラレンス公 : 佐川和正
ジョンランカスター公 : 亀田佳明
ウォリック伯、ウスター伯 : 下総源太朗
***
おもしろかったー!
3時間×2の長編なのでものすごく重たい作品なのかと思っていたら、思いの外軽やかで分かりやすくて、わたしみたいなシェークスピア初心者には取っつきやすい作品でした。
後から色々調べてみると、だいたいヘンリー四世といえばどこにでもそう書いてあるのですが、何と言ってもフォールスタッフの存在は大きい。
フォールスタッフが主役なんじゃないかとも感じてしまうぐらいで、やっぱり『シェイクスピアの息子』と言われるぐらい人気があって、役が生きていると称された登場人物みたいですね。
今回は佐藤B作さんが演じていらっしゃいましたか、ちょっと嗄れた声だとかユーモア溢れる台詞回しだとか、もう最高ですね。
声出して笑ってしまう場面も多数あって、これなら敬遠しがちなシェークスピアでも充分楽しめると思いました。
その他にも無知なわたしは色々と誤解をしていたようで、タイトルがヘンリー四世なのでついつい浦井くんがボリングブルック(ヘンリー四世)なのかと思っていました。
途中であれ?と気づき軌道修正。
ヘンリー四世は中嶋しゅうさんだったのですね。
失礼いたしました。
浦井くんはその息子のハル王子だったのでした。
浦井くんも放蕩息子っぽくロックに(?)頑張っていたし、岡本さんのヘンリー・パーシーも勢いがあるし、他にも出ている方々皆さんが芸達者で感心するばかりでした。
これだけ少ない人数で、ひとり何役も(しかも合わせて6時間も)こなされているなんて信じられません。
シェークスピアなので台詞が長いのはしょうがないのかもしれませんが、途中で若干ダレるところもあったりするのですが、客席をめいっぱい使った演出もスピード感があって良かったし、鵜山さんの舞台はセットが好きなのですが、今回も工夫した作りになっていておもしろかったです。
蜷川さんのリチャード二世の次の王ということで、その後日談としても観ることができて個人的にはとても楽しかったです。
わたしたち日本人が司馬遼太郎を通して幕末を知ったように、イギリス人はシェークスピアという作家を通して歴史を知っているんですね。(すべてではないと思いますが)
そう思うとイギリスの色々な王に対しても興味が湧いてきて、シェークスピア作品全部通したくなります。
東京ではちょっと遅いみたいですが、ホロウクラウンが今から楽しみ。
続けて6時間観る勇気はなかったので第二部は後日。
ということでレポも後日。いつになることやら。。