思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

151108 スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース @新橋演舞場

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11:00
ルフィ、ハンコック、シャンクス:市川猿之助
白ヒゲ:市川右近
ゾロ、ボン・クレー、スクアード:坂東巳之助
サンジ、イナズマ:中村隼人
ナミ、サンダーソニア:市川春猿
戦桃丸、はっちゃん:市川弘太郎
アバロ・ピサロ:市川寿猿
ニョン婆:市川笑三郎
ジンベエ、黒ひげ:市川猿弥
マゼラン:市川男女蔵
エース:福士誠治
ブルック、赤犬サカズキ:嘉島典俊
センゴク、レイリー、イワンコフ:浅野和之

***

巷で噂のワンピース歌舞伎観て来ました。
初めて知ったときにはワンピースが歌舞伎って一体どうなるのだ!と思ったものですが、意外にもじわじわと人気が高まってきて、観に行った方が皆さん絶賛されるので気になって気になって仕方がなくて、気がついたときにはわたしの足はすでに新橋演舞場へ向かっていました。笑
行きたいと思った時点ではすでに土日のチケットはなくなってしまっていたのですが、幸運にもお譲りいただくことになり、人生2度目の歌舞伎を観に行くことに。

わたしのワンピース知識は空島辺りで止まってしまっていて、チョッパー以降の仲間はどういう過程で仲間になったのかすら分かりません。
それぐらい大まかなあらすじと、周りの人からの話でしか内容を分かっていなかったのですが(エースが死んだ!と一時会社で話題になっていて知った)、分かんなかったらどうしようという不安は全くの杞憂に終わり一安心。
現代語で普通に話をしてくれるし日本語が分かる人だったらまず大丈夫でしょう。笑
中村勘三郎さんの歌舞伎を一度観に行きましたが、迫力はもの凄かったのですが意味が分からず置いていかれるところも多々あり、結局最後まで集中して観られなかったという苦い思い出もあります。
でも、そんなものすっ飛ばしたスペクタクルな展開に十分楽しんで観ることができました。

歌舞伎でこんなことするの?!と驚くことがたくさん。
早替えも一瞬すぎて気付かないぐらいだったし、舞台上に滝ができてその滝に打たれながら殺陣をするし、ルフィはくじらのバルーンと一緒にサーフボードで空飛ぶし。
ゆずの悠仁の作った主題歌があることもびっくりだった。
でもそんなエンターテイメントだけではなくて、わたしは詳しくないのでよく分かりませんが、物語の中に歌舞伎の色々な型が仕込まれているらしく、歌舞伎ファンの方はそれも楽しんでいらっしゃったようです。
歌舞伎の可能性って無限大だな、と感じた瞬間でした。

特に心に残っているのは、恐らく95%ぐらいの方は同じ思いだと思いますが、己之助さんのボン・クレーとカマーランドでの諸々。浅野さんのイワンコフとか。
歌い踊るカマーランドの皆さんに煽られるがまま、これってありなの?と自問自答しながら一緒に楽しみました。
特に2幕目はわたしの歌舞伎に対するイメージを大きく変えるものになったのですが、その中でも巳之助さんの身体を張った演技には脱帽。
声も特徴的に変えられていて、これ最後まで保つのか?と思うぐらいでしたが、ご本人的には特に問題ないみたいですね。
どういう喉してるんでしょう。歌舞伎の人たちは喉が強いのかな。
そんな巳之助さんボンちゃんと隼人さん演じるイナズマの滝に打たれるところも凄かった!
雨に濡れるとかそんなレベルじゃないっす。
まさに修行ができるような滝が舞台に登場。
バシバシ滝に打たれながら見得を切るボン・クレーとイナズマに、かっ、かっこいい…!と思った瞬間でした。

わたしの周りにはミュージカルファンの方が多いのですが、その方たちが絶賛しているというのも、今回のこのワンピース歌舞伎はミュージカルとかショー的要素がかなり強いので、なんとなく分かる気がしました。
ワンピースの原作自体も歌舞伎要素がありますよね。
作者の尾田さんも歌舞伎にしてもらえるんだったらどう料理してくれてもいい、とおっしゃっていたそうで、歌舞伎がお好きで影響を受けてるんだろうなと感じました。
伝統文化にこんなに味付けをした猿之助さんと脚本演出の横内さんに拍手です。
地方公演もあるので、未見の方はぜひご覧になってみてください。
値は張りますが、観るなら1階の花道が見えるところがオススメ!

おまけ。
舞台の幕も素敵だし、ロビーにあるフィギュアも撮影スポットになってました。
ご飯食べながら観劇っていうのも新しい体験だったなー。
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