タイガー : 杉本哲太
ケヴ : 風間俊介
ムーサ : 安井陽平
トム : 谷田歩
ウーダイ : 栗野史浩
女1/2 : クリスタル真希
女の子/ハディア : 田嶋真弓
男 : 野坂弘
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む、むずかしいー。
わたしの平凡脳ではちょっと処理し切れず、結局言いたかったことが何なのか掴めないまま終わってしまいました。
色んな伏線が繋がっていて、生と死というものを宗教的な観点も含めて説いている作品なんだろう、という推測ができたところまでがわたしの理解できた範囲です。
それ以上はちょっと受け止め切れなかった。
役者さんたちの熱演は素晴らしかったものの、あまりにも難しくて度々意識が落ちるので、進行にすらついていけない有様で、これは見たと言っていいのだろうかという素朴な疑問も。笑
そんな中でも後半にかけては、ぐっと引き込まれていき、特にムーサ演じる安井順平さんがとても印象的でした。
派手な演技をされるわけではないのですが、淡々と静かな凄みがあるというか。
トラ役の哲太さんや風間くん、谷田さんよりも安井さんの方にどうしても目がいってしまうのが自分でも不思議でした。
今ちょっと調べてみたら、安井さんってどうやら劇団にも所属はされているのですが、元々は芸人さんみたいですね。
それもびっくりだわ。
とにかく心に残る演技をされる方でした。
ちゃんと観れたわけではないのですが(笑)、観終わった後に振り返ってみると、誰が悪いわけでもなく、なぜこうなったのか?と尋ねても誰にも答えられない現実が戦場にはあって、その現実をリアルに描いているのがこの作品なのかな?と思うようになりました。
だったらなぜ神に祈るのか?信仰の違いで戦争が起きるのか?無宗教に近いわたしには分からないことだらけですが、とにかく負の連鎖は続いていくことだけは分かります。
どこかで断ち切らなければ。
そんな平和を祈る気持ちが生まれた作品でした。