思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

131229 맨 오프 라만차 A Man of La Mancha @忠武アートホール 大劇場

14:00
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돈키호테 ドン・キホーテ : 조승우 チョ・スンウ
알돈자 アルドンザ : 이영미 イ・ヨンミ
산초 サンチョ : 정상훈 チョン・サンフン
여관주인 旅館の主人 : 서영주 ソ・ヨンジュ

***

とても楽しみにしていたスンウ先輩ラマンチャ
ミュージカル俳優ならセルバンテスは一度は演じてみたいと思う作品だそうで、うりそくさまも常々演りたい!と熱望されている作品でもあります。
去年の夏にグァンホさんで観て、歌がとんでもなく上手いのはもう言わずもがなのですが、少し言葉が哲学的で難しいのでほぼ聞き取れず言葉が分かるようになったらもっと素晴らしいんだろうなー、と思っていたのでした。


スンウさんが7年ぶりにセルバンテスを演じ、しかもアルドンザがヨンミさんということが分かってから、これは一度は観なければ!と行ってきたのですが、大スターなスンウ先輩なので今回は2階席から。
忠武の2階席は観やすくて好きなのですが、今回は前の方々が超前のめりで色んな意味で泣きそうに。
劇場アナウンスとかしてほしいといつも思っているのですが、前のめり観劇禁止ルールは韓国にはないのかしら?
あとカップルくっつくの禁止ルールとか(笑)
せっかくミュージカル界がこれだけ発展してきているのだから、観客も成長しなきゃですね。
これはわたしたちにも言えることなので気をつけなくては。

話がそれましたね。。
スンウ先輩の舞台は実はヘドウィグについで2回目だったので比較などはまったくできませんが、大スターなだけあってもの凄く舞台上のオーラを感じる俳優さんだなということを実感しました。
背もそこまで大きい訳でもないし、劇中はほぼおじいちゃんなのですが、やっぱり惹きつけられるものがあって終始かっこいい。

セルバンテスからキハーナへ舞台上で変わっていきますが、キハーナになった瞬間から全てが変わりますね。
それは反対も言えるのですが、全く別の人が立っていると思うほど、これはほんと凄かったです。
我はドン・キホーテ!と高らかに歌う可愛いおじいちゃんからドルネシアに恋する騎士、そして自分はドン・キホーテなんかではなくただのみすぼらしい老人だと鏡の騎士に気づかされたときの混乱や絶望…
2階席と遠くてもびしびし伝わってきて、最後は気づかぬ内に号泣していました。
言葉が多少なりとも分かるようになったからというのもあると思いますが、
『あるべき姿のために闘い続けること』
という、幸四郎さんの仰っていたこの作品のテーマが見えるようだったことがとても印象に残っています。

スンウさんの演技も好きですが声も好きです。
歌っているときの声よりも、むしろ話しているときの声が特に好きかもしれない。
すっと心に入ってくるような声なので聞いていて心地良い。
もっと色んな作品を観たいと思わせてくれる俳優さんです。

ヨンミさんは観たい観たいと願っていた数少ない女優さん(笑)
ようやく観ることができました。
ヨンミさんもちょっとハスキーなあの声が好きで、わたしのイメージするアルドンザに合っていて嬉しかったです。
一緒に行った友人はちょっと苦手だそうですがわたしはやっぱり好きだなぁ。

サンチョがフンジンさんではなかったことだけが心残りですが、贅沢は言っていられませんね。
素晴らしい作品を観せていただいて心の中が暖かくなりました。
自分らしく生きるって素晴らしい。