14:00
イスマエル:堀源起
ベン:堅山隼太
鈴木彰紀
演出 : 瀬戸山美咲
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個人的にネクストシアターが大好きなのですが、今回はネクスト出身の俳優さんたちが集まった新企画『さいたまネクストシアターØ(ゼロ)』に行ってきました。(Øは新旧ネクスト所属の方が入り混じっているみたい)
ネクストの何が好きって、あの独特の熱量ですよね。
荒削りだけど一生懸命で、かといって演技力はしっかりしてる。
蜷川さんすごいなーと何度も思わされたものです。
若手俳優のほとばしるエネルギーが蜷川さんの演出で爆発する感じが大好きだったのですが、今回の演出は瀬戸山美咲さん。
題材もジハードに向かう若者たちの話だし、どう感じるのか楽しみにしていました。
ネクストに所属されていたときから気になる存在だった堀さんや堅山さんが出ていらっしゃったので、それも楽しみに。
内容はほんとにつらかった。
戦争ってなんで起こるんだろう、この争いに何の意味があるんだろう、と何度も思ったけど、生まれた環境や自分の居場所を作っていくために、あの登場人物たちには当たり前のことだった。
これって決して物語の中のことだけじゃなくて、現実だということが分かるから息苦しくなる。
これはネクストがやるべき作品なんだな、ということが良く分かりました。
堀さんの鬼気迫る迫真の演技も素晴らしかったし、個人的には小久保さんの演技がすごく好きだった。
何度も感想に書いてるけど、寂しい笑顔に弱いんですよ、わたし。
あとは泣き笑い。
小久保さんは他の作品でも観てみたい。
蜷川さん亡き後のネクストが今どういう活動をしているのか、全く追えていないのですが、またシェイクスピアとかやってほしいな。
蒼白の少年少女たちによるシェイクスピアシリーズが観たい。
ハムレットが、リチャード二世が観たい。
またネクストの熱量を浴びたい。