思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

170525 パレード @東京芸術劇場 プレイハウス

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18:30

レオ・フランク : 石丸幹二
ルシール・フランク : 堀内敬子
スレイトン知事 : 岡本健一
ブリット・グレイグ : 武田真治
トム・ワトソン : 新納慎也
ジム・コンリー : 坂元健児
ローン判事 : 藤木孝
ヒュー・ドーシー : 石川禅
ニュート・リー : 安崎求
フェイガン夫人 : 未来優希
フランキー : 小野田龍之介
ルーサー・ロッサー : 宮川浩
サリー・スレイトン : 秋園美緒
ミニー : 飯野めぐみ
メアリー・フェイガン : 莉奈

 

***

 

演出が素晴らしく良くて、作品ももちろんなのですが数倍増しになったのでは?と思うくらいでした。
森さん凄すぎる。

 

何と言っても印象的なのは回る盆と降り注ぐ紙吹雪と照明に照らされた大樹。
プレイハウスでも盆は回るのですね!知らなかった。
盆を回すことで色んな角度から登場人物を見せ、群集心理を上手く表していたようにわたしは感じました。
降り注ぐ色んな色の紙吹雪も、差別や偏見そんなものをひとまとめにしてみようとしているような気がして、ただ綺麗なだけではない色んな意味を感じることができました。
意図しているところは正確には知りませんがそういう風に感じさせることだけでも素晴らしいですよね。

 

キャストさんたちも、どうやったらこんなにピッタリな人が見つかるんですか?というぐらい素晴らしいキャスティングでした。
主演の石丸さんもそうですが、妻役の堀内さんがとっても良くて、可愛らしい女性から強い女性へと成っていく姿が印象的でした。
ラストシーンのルシールの顔は忘れられません。
石丸さんはこういう普通の人役が一番似合うと思うのはわたしだけでしょうか?
さかけんさんも小野田くんも艶々の声で見せ場もたくさんあったし、禅さん武田さん新納さんは悪くて堪らないし、女性陣もとっても素晴らしかった。
石井雅登さんも旗振ったりドレスで踊ってたりと大活躍だったのも見逃しませんでしたよ。

 

作品のテーマは重くとても明るい気持ちにはなれませんが、今を生きる人として過去にどんなことがあったのかは知っておくべきだし、アメリカでは今も人種差別で殺人事件が起こってしまうし、昔のこととして片付けられることではないのかもしれません。
心に語り掛けてくるような作品に出会えて良かったです。

 

余談ですが、過去に芳雄さんがコンサートでこのパレードの曲を歌っていたことがあって、日本ではまだ上演されていないけど素晴らしい作品だとおっしゃっていたんです。
曲も素晴らしかったのでいつか観たいと思っていて、数年越しに今回叶って嬉しかったです。
芳雄さんもご覧になったかな?
いつかレオ・フランクを演じる機会があればいいですね!