思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160309 ジキル&ハイド @東京国際フォーラム ホールC

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18:30
ヘンリー・ジキル/エドワード・ハイド : 石丸幹二
ルーシー・ハリス : 濱田めぐみ
ガブリエル・ジョン・アターソン : 石川禅
サイモン・ストライド : 畠中洋
執事プール : 花王おさむ
ダンヴァース・カルー卿 : 今井清隆
ベイジングストーク大司教 : 宮川浩
サベージ伯爵 : 林アキラ
グロソップ将軍 : 阿部裕
アーチボルト・プループス卿 : 松之木天辺
ビーコンズフィールド侯爵夫人 : 塩田朋子

***

初めての日本版ジキハイ。
韓国の国民ミュージカルと化しているので韓国で観る機会が多く、実は日本版は観たことがありませんでした。
韓国版を観ていると魂注いで演じている俳優さんが多いので、これをワンキャストで演じるってすごい大変だろうな、と思いお疲れが溜まらない前半に観ることにしました。

石丸さんのジキハイは2シーズン目だそうですが、若干ハイドに変身した時が弱いかな?と思ったぐらいで、正義感溢れる真面目なジキル博士がとても合ってるなと思いました。
歌もお上手ですねー。
わたしの狙い通り喉の調子も絶好調で、時が来たではナー↑マネキル(違)を上げるグァンホさんバージョンで歌っていらっしゃって、わぁ!こんなとこでもこのバージョンで聞けた!とちょっと驚きました。

濱田さんルーシーはやっぱり素敵。
あんな人がや、新しい生活の希望に溢れる歌の表現が本当に素晴らしく、元々ファンでしたが、濱田さんは日本のミュージカル界の宝だとこの日も確信しました。
娼婦として生きるしかなかったルーシーが恋をしてどんどん変わっていく姿が可愛らしく、ルーシーにこんなに感情移入したのは初めてでした。
それだけにハイドがルーシーを襲ってからは悲しくて悲しくて…
これからどんな幸せな生活が待っていたのだろうと心を弾ませていたルーシーが不憫です。
いつもジキル博士やハイドに目がいってしまっていたのですが、やっぱりルーシーは大事よね、と再確認したのでした。

韓国版との違いで気になったのは注射が飲み薬だったこと。
この違いはなぜなんでしょうね?怪我したら危ないから?
個人的には注射の方が即効性があると思うんですけども。笑
これの他にもちょこちょこ違いがあり、一番戸惑ったのはConfrontationがなぜかルーシーのベッドの前で行われること。
ある程度の違いはそういうもんなんだな、と受け入れられたのですが、これだけはなんだかわたしには受け入れられませんでした。
なんでここでこの曲なのよ!とちょっと唖然。
次回はこの曲の場面は照明とかも工夫してもっと迫力ある感じにしてほしいな、と思いました。

あと良かった意味での違いは脇を固める俳優さんが上手いこと!
これって作品の完成度を高める上では非常に重要なことですよね。
特に禅さんアターソン、最高ですね。
今まで観たことあるどのアターソンとも違っていて(韓国版はあまり友達感が少ないので)、ジキル博士との信頼関係やお互いを思いやる心みたいなのがしっかり描かれていて、こういうお話だったのかーと目からウロコな場面がたくさんありました。
そうですよね、信頼していないと大事な手紙を預けたりしないですよね。

エマパパのきーよさんもさすがだったし、アンサンブルも厚みがあってやっぱり好きです。
国民ミュージカル化している韓国とは主演俳優の気合いの入りようや熱量みたいなのはちょっと敵わないかな、とも思いましたが、全体のバランスをみるとやっぱり日本のミュージカルっていいな、と思います。
その理由はわたしが日本人だから、なんでしょうが、きめ細かく揃うということが気持ちいいと思ってしまう性分なのでしょうがないですよね。
わたしが観た中でのジキル&ハイドとしての最高の俳優さんはジョンハン先生で、あの回は感動してボロボロ泣いたのですが、今回はまた違った満足感がある観劇でした。
前回よりも良い!という方が多いので、次再演があるときはもっと良くなってるかな?
また機会があれば日本版も観てみようと思います。