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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

150723 アドルフに告ぐ 日本編 @紀伊國屋ホール

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19:00
アドルフ・カウフマン : 山本芳樹
アドルフ・カミル : 奥田努
峠草平 : 曽世海司
ヴォルフガング・カウフマン、ゾルゲ : 船戸慎士
由季江 : 宇佐見輝
イザーク・カミル : 藤原啓児
マルテ・カミル、赤羽刑事 : 大村浩司
エリザ・ゲルトハイマー : 久保優二
本多大佐、米山刑事 : 牧島進一
本多芳男 : 仲原裕之
小城先生 : 鈴木智久
芸者絹子 : 深山洋貴
スパイ男 : 緒方和也

***

栗山さん演出版も観ましたが、スタジオライフでも再演ということなのでこちらも観に行ってきました。
ドイツ編、特別編と三部作なので全てを観ないと語れないようなところがあるのかもしれませんが、日本編だけでも話が分かるようなつくりになっていて、どこに焦点を置くかの違いで内容が少し変わってくるという作品のようです。
最初と最後は同じなのかな?
栗山さんの演出版が早回しで観てるような雰囲気だったのでその違いもおもしろかったです。

栗山さん版は、成河さん演じるカウフマンが最期弾倉を外してカミルに向かう姿がとても衝撃的だったのですが、スタジオライフ版はそういう演出はないようでした。
あれは成河さんなりの解釈だったのかな?
それでもやはりラストはとても考えさせられてしまい、時代や土地や人種、宗教と全く異なる背景であってもわたしたちに何も関係ないわけはなく、わたしたちが生きているこの世界でもまだ続いている紛争の種だということや、いつ身に起こるかもしれないという社会情勢を考えては震える思いがしました。
手塚さんはどこまで考えていらっしゃったのか、本当に天才的な視点で物事を捉えていらっしゃったのですね。
現代に警鐘を鳴らしてくださっているとしか思えない作品の数々、今を生きるわたしたちが大切にしていかなければいけないことですね。

個人的には峠草平役の曽世さんが素敵だと思いました。
狂言回しとして客観的な立場も取りつつ物語の中へもすっと入っていく自然さが際立っていたような気がします。
時間があれば他のバージョンも観てみたかったのですが、さすがに時間が取れず断念。

戦後70年、今年は考えることが多い一年でもあり、そういうときに上演したかったという気持ちが伝わってくる熱い舞台でした。