14:00
レアティーズ : 満島真之介
ホレイシオ : 横田栄司
フォーティンブラス : 内田健司
ポローニアス : たかお鷹
クローディアス/亡霊 : 平幹二朗
ガードルード : 鳳蘭
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2度目のハムレット。
本当は2回観るつもりはなくて、この間の見切れ席でケチって終わろうと思っていたのが、前回は大事な場面で見えない!というところが多く、なんとなく正面から向き合わなければという思いがして観に行ってしまいました。
それぐらい前回の公演が衝撃的だったのです。
話の内容ももちろんですが、あの独特な蜷川ワールドにどっぷりはまってしまったようです。
真正面から観るとやっぱり迫力が違いますね。
2幕の劇中劇のシーンは、実は前回端席だったので幕の隙間からひな壇が見えてしまっていてちょっと感動が半減してしまっていたのですが(笑)、今回は幕が開いてババーン!と出てきて知ってるくせに圧倒されました。
話は前後しますが、クローディアスの懺悔シーンも、やっぱり物語の中でもの凄く意味を持つ場面だったと思うので今回は見逃さなくてよかったです。
藤原さんハムレットは、前半はもう疾走するかのように悩んで悩んで駆け抜けていくのですが、レアティーズとの決戦を決める辺りからはものすごく清々しく高貴なオーラを放つんですよね。
オフィーリアの死がそうさせたのかなとも思いますが、自分のことをしっかりと書き遺してくれとホレイシオに頼むシーンは自分が治めるはずだった国の将来を案ずる王の顔が見え隠れして、涙なしには見れません。
あとは沈黙。
ハムレットの最期のシーンがすごく印象に残っていますが、それと同時にこの言葉も大きな意味を持ってわたしの心に響いてきました。
言葉、言葉、言葉。
これもハムレットが途中で話す台詞ですが、これと対比されているんですよね。
ほんとシェークスピアの世界は深い。
前にも書いたかもしれないけど、見逃さなくて本当によかったと思える作品のひとつとなりました。
わたしの中のハムレットの基準となることは間違いありません。
2015年早々に出会えたことに感謝。