思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

140927 アルジャーノンに花束を @天王洲銀河劇場

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18:00
チャーリィ・ゴードン : 浦井健治
ハロルド・ニーマー教授 / ギンピイ : 良知真次
アルジャーノン / アーニィ / 白痴のウェイター / チャーリィ(子供) : 森新吾
ヒルダ / ファニィ / ローズ(回想) / ノーマ : 桜乃彩音
バート・セルドン / フランク / リロイ : 高木心平
フェイ・リルマン / ジョー : 秋山エリサ
ルシル / エレン / ミニィ / ノーマ(回想) : 吉田萌美
ジェイ・ストラウス博士 / アーサー・ドナー / マット : 宮川浩
アリス・キニアン / ローズ : 安寿ミラ
 
***
 
アルジャーノン、ずいぶん昔に小説を読んだきりで、なんとなくしか話も覚えていなかったのですが、ミュージカルとしては8年ぶりの再演ということで楽しみにしていました。
先に観に行ったお友達たちから素晴らしかった!という話をたくさん聞いていて、期待値高く行ったのですが、噂に違わず素晴らしく、2幕途中から涙が止まりませんでした。
 
もう、何と言っても浦井くんの熱演でしょう。
手術前のチャーリィの天真爛漫さから賢くなったチャーリィの苦悩まで、浦井くんしか表現できないのではないかと思うぐらいはまり役で、浦井健治という役者の底力を感じたような作品でした。
わたしが初めて浦井くんを知ったのは新感線のシャルルなので(笑)、知れば知るほど奥深い役者さんでどこまで幅広いんだろうと思ってしまいます。
次々と出演作も発表されていて、これからも色々な姿が観られそうなので嬉しい限り。
 
作品自体のメッセージも、やはり原作が素晴らしいのもありますがしっかり伝わってきて号泣です。
決して軽いテーマではないですが、ラストに希望が開けているのはとても素敵でした。
『誰かに認められたい』という存在承認の気持ちは、やっぱり人間なら誰もが持ち合わせているもので、もしかしたらそれをモチベーションに生きてるところがあるのかもしれません。
みんなの特別でなくてもいい、誰かの特別でありたい。
チャーリィの未来が明るいことを祈ります。
 
浦井くんだけでなく、アルジャーノンを人間が演じ踊りで表現したり、セットや照明も凝っていて、日本オリジナルミュージカルも素晴らしいじゃないか!と思いました。
荻田さんの演出作品は何作か観ていますが、やっぱり荻田さん作品が好きかもしれないです。
こんな素晴らしい作品が8年も上演されていなかっただなんてもったいない。
浦井くん以外にチャーリィを演じられる役者さんがいないような気がするので、これだけ大忙しの浦井くんだと難しいのでしょうか。
体力的にも精神的にもつらそうですもんね。
今度は浦井くんと同じぐらいの年齢の女優さんでも観てみたいです。
安寿さん素敵なのですが、いつまでたっても先生にしか見えなかったので…
ちょっとお歌がずっこけそうな方も含まれていたのですが、演技はしっかりしてくれていたので目をつぶりたいと思います。
 
涙が止まらなくて劇場を出るときは大変なことになっていましたが、モノレールなので人が少なくて助かりました。笑
また再演があったら観に行きたいです。