思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

【和訳】ウンテさん日本へ行くの巻

韓国で購入したルドルフのパンフレットにこんなコーナーがあったので、翻訳してみました。

ウンテさんが書いたみたいですねー。

TheatroのTwitterに今まで観た作品の中で三本の指に入る!とおっしゃっていましたが、日本の舞台を観て感激されたようです。

たくさん褒めてくださっていますので、参考までにどうぞ^^

 

『パク・ウンテ、ルドルフに会いに日本へ行く』

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2012年7月15日、公演中のミュージカル”モーツァルト!”昼公演を終えて日本へ向かう途中。

ミュージカル俳優として活動し始めた2006年、今のように観覧のためではなく劇団四季の公演であるミュージカル”ライオンキング”のアンサンブルとして日本へ訪問した。

そしてこの後、6年ぶりに日本を再び訪ねるということは、たくさんの想いが浮かび上がってくるが、ときめきとはまた違う妙な気分だった。

日本での二日目の朝、ミュージカル”皇太子ルドルフ”を観覧する日だ。劇場へ到着し公演を観る前に主人公・皇太子ルドルフ役の井上芳雄さんに会うことができた。彼は”エリザベート”のルドルフ役でデビューした後、”モーツァルト!”、”ハムレット”、”ミスサイゴン”、”マリーアントワネット”、”三銃士”などの作品を通じて日本ミュージカル界の貴公子へ成長したという。ミュージカル”モーツァルト”、”ハムレット”役は僕も同じ役を引き受けたことがあり、なぜか友だちのような気持ちでいた。彼の写真だけ見てみると幼いように思えるが、実際会って話を交わしてみると僕よりはるかに幼く見える容姿を持った”ヒョン”だったのだ。

 

僕が公演を観覧する帝国劇場は、日本最初の西洋式劇場で1911年に開場されたという。開場以来、”エリザベート”、”レ・ミゼラブル”、”モーツァルト!”、”ラマンチャの男”そして”皇太子ルドルフ”までミュージカル界を代表する名作がすぐにこの劇場で繰り広げられたそうだ。劇場はチケット確認を劇場入口でする点を除いて、韓国の劇場と大きく違う点はなかった。

また劇場の中で”エリザベート”の作品販売ブースを発見したが、日本では非常に長い期間演じられた作品であり、オーストリアから直輸入された人形など多様なグッズが販売されているそうだ。

 

ミュージカル”皇太子ルドルフ”は”エリザベート”にも登場する皇后エリザベートの息子、ルドルフの自殺事件を取り上げた作品だ。自由主義をルドルフが成し遂げられないのは、あたかもヴェッツェラとの愛のために身分も命も捨てた、美しく悲劇的な事実だったという話を基にしたひとつのミュージカルだ。日本で公演された”皇太子ルドルフ”は小道具と舞台装置もビエンナ公演のものをそのまま使用した。”エリザベート”でも見られた階段を使用し立体的な場面と舞台のターンテーブル、特に天井から回りながら下がる赤いカーテンは未だに記憶に残る演出の中のひとつだ。舞台と一緒に床まで調和した感じを与え、見ると更に感心するしかない。

 

言葉の壁のため、実は心配な気持ちが先立った公演だった。しかし公演が終わり自分も知らないうちに立って拍手をしていた。一幕が始まっていくらも過ぎないうちに驚くしかなかったのだが、その理由はまさに劇場の音響のためだった。オーケストラの演奏はもちろんのこと、俳優たちの台詞までひとつひとつ鮮やかに伝達され公演に集中するのに多いに役立った。

二番目の理由はまさに出演する俳優たちの演技力のためだ。日本語で進行される公演であるため完璧に理解するには無理があったのだが、吸引力のある俳優たちの演技と正確な台詞伝達力のおかげで、今出てくる場面がどんな感じを伝達しているのか充分に理解することができた。

ルドルフ役の井上芳雄さんの身体を惜しまない情熱的な演技とマリー・ベッツェラ役の和音美桜さんの清らかな声と愛らしい演技にまた一度驚かされた。必ずもう一度訪問してこの俳優たちの演技を観たいという考えが湧いた。

 

公演が終わった後には”皇太子ルドルフ”の指揮者であり、日本の"モーツァルト!”、”エリザベート”、”ルドルフ”、”レ・ミゼラブル”など最高の作品の指揮を30年間してこられた塩田明弘さんとしばらく話をすることができた。彼は「”皇太子ルドルフ”はルドルフのナンバーは歌が難しくて、感性がとても重要な作品であり、歌声にドラマを込めて歌いなさい」と僕のために助言も惜しまなかった。いつか指揮者様と韓国で作業できるように願う。

 

その後、産経新聞社で色々な日本のメディアとインタビューを進めた。日本で発行する”韓国ミュージカルガイド”という雑誌のインタビューもあったのだが、韓国ミュージカルが韓流ドラマのように新しい文化として席を占めるということなのかと思い、心が満たされた気がした。

 

ミュージカル”モーツァルト!”公演中だったので惜しい気持ちが大きかった日本訪問。自分をもう一度振り返ってみることにした作品に出会い、大切で全く後悔することのない時間だった。”皇太子ルドルフ”を観覧しなかったなら、本当に後悔しそうだという気がする。僕がこの作品の舞台に上がることになるということが有り難く幸せだ。韓国の観客の皆さんも僕が公演を観覧して受けた感動と幸福そのままを伝えられれば良い。

 

***

 

ウンテさんが好きすぎて、思わず翻訳してしまいました。

自分のために訳したので、間違ってたりニュアンスが違うところがあるかもしれませんが、その辺りはご愛嬌ということで。

こんな風に思ってくれてほんとに嬉しいですね。

わたしは芳雄さんのルドルフを観れなくてほんとに後悔しているので、ウンテさんが羨ましいです。

日本語の勉強もしたりされているそうなので、いつか日本に来てくれないかなーと期待しています。

ルドルフ、もうすぐ楽ですが、次はどんな作品に出演なさるのでしょう。

楽しみに待っていたいと思います。