13:00
チック(アンドレイ・チチャチョフ) : 柄本時生
マイク・クリンゲンベルク : 篠山照信
イザ / タチアーナ / 看護士 ほか : 土井ケイト
母 / フリーデマンの母 / カバおばさん ほか : あめくみちこ
父 / フリーデマン / フリッケ / ライバー ほか : 大鷹明良
翻訳・演出 : 小山ゆうな
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成河さんがブログにあげてくださっていて観に行くことを決めた作品。
ちょうど気になっていた作品だったので観に行ってきました。
チックとマイク以外は少数で色々な役を演じ分ける、小劇場作品でしたがとっても良質な作品でした。
元々はドイツの戯曲?小説?なんですよね。
ドイツ育ちの小山ゆうなさんが翻訳と演出を兼ねているそうで、読売演劇賞も受賞されていました。
シアタートラムはとても好きな劇場なのですが、とても上手く劇場や映像を使っていた演出が心に残っていて、車で旅に出るシーンでは座席をシートに見立ててチックとマイクが座り、映像を舞台上のスクリーンにそのまま映すというのがとても新鮮でした。
そうか、小さい劇場だと映像を使えばこんなこともできるんだな、と今更ながら思ったり。
韓国ヘドでも登場シーンやSugar Daddyのときにもそういえばやってたなぁと思い出したりもしました
キャストは篠山さんがとても良かった。
初めて舞台で拝見しましたが、マイク役がとっても似合ってたと思います。
ストーリーテラー的な役割も兼ねていて台詞量も多かったと思いますが、声も聞きやすかったです。
見た目がとっても若く見えるのでこのマイクという役が似合ってたのかな?
今度は大人役でもどこかで観てみたいです。
柄本さんは、うーん、感情移入が難しかったです。
チックという役として、淡々とあまり感情を表に出さないようにわざとしていたのかもしれませんが、ロシアからの移民でちょっと周りから浮いていて…という役がどうしてと滲み出てこなくて。
日本人で演じるのは難しいのかもしれませんが、そこだけがちょっと残念。
ストーリーも興味深く、演出もおもしろかったので楽しんで観ていたのですが、所々記憶がない部分があるので、いつか再演があればリベンジしたいと思います。