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タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

2017年 ビリーエリオット 日本初演 感想まとめ

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170729-171104

計10回観劇

 

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2017年の夏〜秋はビリーに捧げた日々。
それなのに感想が覚束ないなんてどういうこと!と自分でも思いますが、誰で観ても個性があって素晴らしかったし、いつ観ても感動をもらえて、出演者一人一人にドラマがある、そんな作品だったからこそ一言に言い尽くせないのです。
最初のここに感想としてはまとめさせていただいて、残りのビリー記事はキャストだけにさせていただきますのでご了承ください。

 

数年前にロンドンで観たり映画館で観ていたりしていたのでもちろん話としては知っていて、日本版が上演されることをとても楽しみに待っていました。
終わってしまった今だからこそ感じることですが、ビリーやマイケル、デビーをはじめとする子供たちの成長とそれを支える大人たち、すべての人が力を出し切って一つの作品を作り上げたんだなぁということがとても良く分かって、改めて考えると凄い作品だったなとしみじみ思っています。
わたしは客席で観ていただけなのに、自分も成長を見届けた一人のような気が勝手にしていたり。
そんな風に思わせてしまうビリー・エリオットの力恐るべし。

 

全員好きだと書きましたが、個人的な好みとしては、航世くんビリーのちょっと寂しげな憂いを詰め込んだ雰囲気、綺麗な歌声、そしてバレエの美しさとバレエを好きで堪らないという気持ちが溢れ出るElectricityが本当に好きで仕方なかったです。
完成度の高い和樹くんビリー、華のある晴翔くんビリー、母性本能くすぐる咲哉くんビリー、まさにビリーそのものな力くんビリー、どれもめたくそ特別。
その中でも何度も繰り返し観たくなって、大阪まで遠征してしまったのは航世くんビリーがどうしてももう一度観たかったからです。

 

他のプリンシパルの皆さんも全員良くこんなにベストキャストを集めたな!と思うぐらいぴったりで、特にキャストにこだわらなくてもいいという経験もさせていただきました。
ここでも敢えて好みを挙げるなら、ぐしゃぐしゃに泣きながらビリーを誇らしげに見る益岡パパ、激しくも兄貴らしく包み込む藤岡・中河内トニーが好き。(結局選べてない笑)
特にエリオット家が、ビリーのお陰でどんどん暖かくて優しくなっていくのを見るのが好きでした。

 

そしていつも泣いてしまうのが過酷な労働を強いられ、それしか生きる道がなくても堂々と生きていく優しく誇り高い炭鉱夫の皆さん。
新しい道に進むビリーが、地下に潜っていくのを見つめるラストシーンでの、炭鉱夫たちの誇り高さには涙が止まらない。
ビリーと炭鉱夫、ビリーとマイケルなど、対比として描かれる光と陰がこの作品の深みを与えていると思うのですが、その出し方も秀逸で素晴らしいといつも思っていました。

 

本当に全てが奇跡のような作品。
今思い出しても少し泣きそうになるのに、感想が雑になってしまって残念。

またいつか日本でも観られますように。
その時は違う役で初代ビリーたちが観られれば最高に幸せです。