19:00
メイソン・マーゼック : 良知真次
シェーン・マンギット : 栗原類
キッピィ・サンダーストーム : 味方良介
ジェイソン・シェニアー : 小柳心
マルティネス : 渋谷謙人
デイビー・バトル : Spi
ダレン・レミング : 章平
ロドリゲス : 吉田健悟
タケシ・カワバタ : 堅山隼太
スキッパー : 田中茂弘
作 : リチャード・グリーンバーグ
翻訳 : 小川絵梨子
演出 : 藤田俊太郎
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小川絵梨子さん翻訳に藤田俊太郎さん演出という、製作陣がかなり興味津々な作品だったので楽しみに観に行ってきました。
役者さんは若手が多かったのかな?知らない俳優さんもぼちぼち。
野球チーム(メジャーリーグ)のお話だということですが、今回の舞台セットも、あー藤田さんだな!って感じのセット。入った瞬間に思いました。
一つ一つのロッカーが独立していて、それがぐるぐる動いて壁になったりバーになったり。
なんだか『手紙』のセットを思い出しました。
こういうセットごと動かしちゃったりするのって、蜷川さんもよく使ってらっしゃったなぁと思うと、この辺りにも藤田さんの中に蜷川イズムを感じたりしますね。
お話としては章平さん演じるダレンがゲイであることをカミングアウトすることで巻き起こる色々なのですが、そのダレン役の章平さんがとってもよかったなーという印象。
色んな葛藤があるだろうけれども、それに屈しない芯の強さと、真っ直ぐ前を向く潔さがかっこよかった。
どこかで観たことあるのかな?
あんまり意識したことのない俳優さんでしたが、他の役でも観てみたいなぁと思った俳優さんでした。
その他にも気になったのは、キッピィ役の味方良介さん。
セリフも聞き取りやすいしとってもいい感じでした。
全体的には演出もストーリーもおもしろく、今まで観た藤田さんの作品の中で一番好きかもしれないと思うぐらいてした。
ただ、ひとりどうしても好きになれない役者さんがいてね、これには相当困りました。
しかも結構重要な役だというのに。
特に演技が…台詞が棒すぎてもうどうしようかと。
実は違う作品でも観たことがあって、その時も同じことを思っていたので、今回出ていらっしゃると知ったときには観に行くかどうか若干躊躇したのですが、もしかしたらその時の気のせいかもしれない、違う作品で観たら違った印象を持つのかも、と思い直してみたのです。
でもやっぱりダメなものはダメでした。笑
残念だなぁ。もうしばらくはたぶん観ない俳優さんとなってしまいました。
この役が違う俳優さんだったらあと10倍ぐらいおもしろい作品になったかも!と思う作品にたまーに出会うのですが、この作品も一部キャストの入れ替えをしていただいて、いつかもう一回観たいなと思いました。