18:00
토마스 위버トーマス・ウィーバー : 강필석 カン・ピルソク
앨빈 켈비 アルヴィン・ケルビー : 홍우진 ホン・ウジン
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素晴らしい舞台だった。
何度も思い出しては泣けてくるような、お話の中にどっぷり浸かったような時間でした。
ここにも何度か書きましたが、わたしが舞台をこんなに見始めるようになったきっかけはこのSOMLなのですが、今回は初めて観たときと同じぐらいの心震える体験をしました。
それもひとえにそくさまトムとウジンさんアルのおかげだと思います。
この日の2人はなんだかすごくて、まさにトムとアルそのもの。
そして、2人が2人ともにとって、なくてはならない存在だったことがよく分かって、いつもは泣かないところでも涙が出て来て大変でした。
舞台で演じてた2人も何か違うものがあったのか、あまり舞台上で泣かないそくさまもポロポロ涙を流していて少しびっくりしました。
何もかも素晴らしかったのでどのシーンが良かった、と選ぶのが難しいのですが、今回一番心に残っているのはトムがアルに都会に「来るな!」というところ。
ウジンさんアルはトムがあんにょんと言うまで、舞台に背中を向けて、肩を震わせて泣いているんです。
そこの間が永遠に続くかと思うぐらい長くて、その背中を見ているだけで胸が苦しくなってしまいました。
アルが可哀想で可哀想で居た堪れない…
前回は上演開始直後にこのペアを見たので、ウジンさんがまだ固いなぁと思っていたのですが、さすが再演だけあって元々の演技力の高さを遺憾なく発揮されてますね。
個人的にはアルヴィンがこの作品を作っていくと思っているのですが、ウジンさんはわたしが思うアルヴィンそのものでした。
ダイナミックな動きもですが、表情がくるくる変わるところも魅力的で、子供時代の無邪気な表情も、本屋を継いで書類にサインしながら、大人になってくみたいだ、と言った寂しそうな表情もどれもアルヴィン。
他にも1876を聴きながらキラキラしている顔、ナビを聴きながら始めはワクワクしていたのにどんどん別れを実感して複雑になっていく顔、思わずトムを抱きしめてしまった後の動揺した顔、This is itを歌っているすっきりかつ愛おしそうな顔、全部心に残っています。
そんなウジンさんアルにつられてそくさまトムもどんどん無邪気になり、その分葛藤が深くなる。
そんな2人だけの間、呼吸みたいなものが作り出すあの空間は素晴らしい以外の言葉がありません。
今も感想を書きながら泣きそうになっているのですが、今回観れて本当によかったです。
あの世界を作り上げてくださった、そくさまとウジンさんに心から感謝しています。
たぶんもうこれ以上ないものを観せていただきました。