19:00
20周年記念ツアー 来日公演
***
これだよこれ!
わたしが求めていたRENTはまさにこれ!
と声を大きくして言いたい。
前回日本版を観て本当に悲しかった思いが、今回来日版を観て一気に吹き飛ばされました。
ラストシーンの台本に若干のファンタジーが含まれているところは好みではないのですが、その他の歌や歌詞・ビハインドストーリーも含めてRENTが大好きなんです。
もう日本で観るのはやめた方がいいのかもしれないと思うぐらい、今回の来日カンパニーがしっくりきすぎていて涙が出るほど嬉しかったです。
後で聞いたところによると、25歳ぐらいまでの若手を中心に構成されていたカンパニーだったそうで、だからこそのこのRENTという作品にマッチしていて、勢いや葛藤なんかを感じることができたのかもしれません。
特によかったのはエンジェルとモーリーンのお二人。
若干ミミが健康的すぎるのとロジャーがジーザスみたいだったのが気になったのですが、このお二人がかなりよくて、全部吹き飛ぶぐらいお気に入りになりました。
エンジェルの可愛さとキレの良さ、みんなの前から姿を消す最後の視線、どれも完璧なエンジェルで、エンジェルが出ているシーンは目が釘付けになって離せないぐらいでした。
モーリーンはライブのシーンの吹っ切れ具合が最高で、あのシーンってこんなにパワフルだっだのね!と改めて気づかされた。(ソニンちゃんもとっても良かったけど)
マークとロジャーだけではなく、今回素晴らしかったエンジェルとモーリーンもですが、その他すべての登場人物たちの人生がこのRENTではそれぞれに描かれていて、すべてのエピソードがこんなに大きく作品に影響を与えているんだなぁと、改めてジョナサン・ラーソンが描きたかったRENTという作品のことを分かったような気にもなりました。
それぞれの人生があり、奥が深いなぁとしみじみ。
前回の日本版ではその辺りを感じることができなかったので、やっぱり日本人にはこの世界観を表現しきれないのかも?と思うと悲しくもあり悔しくもあったりします。
感じることはできるのに、演じるとなったらきっと難しいんでしょうね。。
いつか日本でもこれぞ!というキャストに出会ってみたいのですが、なかなかそんな機会もなくとても残念。
次の日本公演は7月でしたっけ?
観に行くか悩みますね…
とりあえず、クリスマス前に素晴らしいカンパニーに出会えて幸せでした。