19:00
山本涼介
南沢奈央
伊礼彼方
片桐仁
大高洋夫
長野里美
作・演出 : 鴻上尚史
***
ちょうど予定が空いて、評判が良かったので観に行ってきました。
いつか鴻上さんの作品も観てみたいと思っていたこともあって。
テレビでよく拝見する劇作家さんの作品ってやっぱり気になりますよね。
特に好きだとか、発言に共感するというわけでもないのですが、一度は観ておきたいというか。
そんなことを考えながら予習も全くしないで劇場に着いたら、鴻上さんが普通にロビーでご挨拶されていてちょっとびっくりしました。
観劇してからだいぶ時間も経ってしまい、もうすでに記憶がなくなりつつあるのですが、読んで字のごとく、『生き残ってしまった罪と罰』を抱えながら生きている人々のお話で、東北の大震災後に戦争が起こっているという設定だったと思います。
爆笑悲劇という内容に相応しく、一体誰が生きていて誰が死んでいるのか分からないままお話が進んでいき、結局最後には全部繋がっていくというお話。
個人的にはその最後のネタばらし感が唐突で、その辺がちょっと気になってしまったかもしれません。
あとは笑っていいのか悪いのかちょっと判別がつかない感じとかがなんとなく微妙な感じ。
子供が演じるロミジュリもなんだか滑稽でわたしにはちょっと…でした。
NODA・MAPの政治色をかなり緩めてコメディチックにした感じでしょうか。
俳優さんは知らない方も出ていらっしゃったのですが、片桐さんと伊礼さんがとっても良かった。
特に伊礼さんは劇中で歌うシーンがあるのですが、その渾身の想いを込めた歌が素晴らしかったです。特にブルーハーツ。
この物語のハイライトだなぁと思いながらちょっと泣けてきて、グランドホテルぐらい大きな役でまた観たいなぁと思いました。
ただ、震災から5年を迎える今年、様々な想いを抱える方々がたくさんいらっしゃるという現実があります。
その方々も前を向いて進めるように、わたしたちに何ができるかを考えていかなければいけないのかもしれない、そんなことを思わせてくれる作品でした。