13:30
メンフィス:浦井健治
キャロル:新妻聖子
イズミル:平方元基
ライアン:伊礼彼方
ミタムン:愛加みゆ
ナフテラ:出雲綾
ルカ:矢田悠祐
ウナス:小暮真一郎
アイシス:濱田めぐみ
イムホテップ:山口祐一郎
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直前にものすごくいい席が降ってきて、なんとか観に行くことができたこの回。
ぼやっとしていたらあっという間にチケットが売り切れ、聖子さんの回が危うく観れないところでした。
うん十年間役作りをしてきたという聖子さん、渾身のキャロルが観れてよかったです。
やっぱり歌が上手だし、感情がダイレクトで伝わってくるところが本当にすごい女優さんだな、といつも思わされます。
実は世代的に王家世代ではなく天河世代なので、原作は読んだことがありません。
置いてけぼりになったらどうしよう?と若干の不安はありましたが、初心者でも分かりやすくしてくれていたので、なんとなく古代エジプトに思いを馳せながら観ることができました。
ミュージカル作品としてはどうなんだろう?
まだまだ作成途中感も否めず、思わず再演に期待したくなるような気持ちも抱いてしまいました。
決して批判しているわけではなく、期待値を込めてという思いなのですが、公演が始まったばかりだということもあるのかな。
浦井くんの帝劇初主演ですが、ちょっと恥ずかしくなる台詞も多くて、個人的にはキャーという気恥ずかしさが。笑
それでも堂々とシングルキャストを務め上げてしまうだなんて、がんばってきた成果だね!と何目線か分からない感慨深さがありました。
エジプトの王なので、ピンと張り詰めてないといけないのかな?とも思いますが、ツンデレのデレがもう少し見えると良かったかな。
その辺りのギャップに女子たちは堕ちるんですよ。ええ。
あと印象的だったのがやっぱり濱田さん。
めぐさん演じるアイシスがなんだかすべてを持っていってしまった・・・という感想が残りました。
だってやっぱりすごいんだもん。
等身大の女の子役も見ましたが、やっぱり濱田さんはこういう役がよく似合う。
精神的にはつらそうですが、濱田めぐみここにあり!というのを見せ付けてくれて大満足です。
オイシイと言えばイズミル役の平方くんもですね。
イズミルの曲は後半に何曲か出てきますが、どっちもロックテイストでかっこいい曲でした。
衣装もなんだか神秘的だし、何より天河派のわたしにはヒッタイトの方が馴染みが深いので応援したくなります。笑
それとも2番手はかっこよく見えてしまうものなのか。
あっ、最高にオイシイ人を忘れるところだった!
個人的に、伊礼さん演じるライアン兄さんがツボすぎて堪りません。
実はもっとたくさん出番はあったそうなのですが、どんどん少なくなってしまった不憫なライアン兄さん。
ほぼ「キャロル・・・」としか台詞がないところとか、ラストがライアン兄さんで終わるところとか、もうシュールすぎる。
一人ニヤニヤが止まらなかったです。最高。
ぜひ再演時にもキャロルを探し続けていてほしいと思います。
最初にも書きましたが、後半にかけてもう少しすっきりはっきり出来るのかな?と思うシーンもいくつかあったので、作りこめばもっと素晴らしい作品になるのでは、と思ってしまいました。
この日は有名なプロデューサーさんと偶然にもお隣の席だったので、同じようなことをおっしゃっていたので、ぜひその言葉が届くことに期待。