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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160713 BENT @世田谷パブリックシアター

Play Report Japan

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19:00

マックス : 佐々木蔵之介
ホルスト : 北村有起哉
ルディ : 中島歩
グレダ : 新納慎也
ウルフ : 小柳友
収容所の大尉 他 : 石井英明
親衛隊の中尉 他 : 三輪学
士官 他 : 駒井健介
フレディ : 藤木孝

 

***


何度か再演を繰り返している作品のようで、演出が森さんということもあり興味を惹かれ行ってきました。
世田パブで森さんと言えば個人的にはビックフェラー。
あの作品も重くて難しかったけど面白かったなぁ。
そしてあそこで成河さんを初めて観た強烈な思い出も(脱線)。

と、そんな感じだったので事前に期待はしていたのですが、全くの予習なしで望みました。
最初はRENT?と勘違いをするぐらいだったのですが、全く系統が違っていて内容はかなり重い作品。
強制収容所のお話ですから。
当時は、ユダヤ系住民だけではなく、同性愛者の方も強制収容所へ送られてしまっていたんですね。
そんなことも知らなかったわたしはなんて無知なんだ、と最初は愕然としました。

この作品の素晴らしいところは極限状態に陥っても希望が詰まっているところ。
満足に話すことだってできないし、触れ合うこともできない。
それでも人間は愛し合うことができる。
そんなことを教えてもらった作品でした。

精神を崩壊させるためだけに、毎日単調な石運びをさせられているマックスとホルストが、惹かれあい心を通わせていく様子がリアルで、蔵之介さんと北村有起哉さんの演技力の高さにびっくり。
蔵之介さんはこれまでも何度か観させていただいていますが、今回が一番しっくりきたかな。
ずる賢くてそれでいて弱くて、でも生きようとする気力は誰よりも強い、そんな人間らしいマックスを全身全霊で演じられていたように感じました。
有起哉さんは、冷静に振舞ってはいるけど本当はすごく寂しがり屋なホルストを演じられていて、その正反対な人物像がとても相性が良かったのでしっくりきたのかもしれません。

一回演じる毎に魂が磨り減っていくような作品ですが、人間の尊厳や戦争の悲惨さをかみ締めながら観ることができてよかったです。
特に最後のシーンはぐっとかみ締めるものがありました。
戦争や差別なんて、この世からなくなってしまえばいいのに。
平和な世界を願って止みません。

特に2幕に入ってからは重いシーンばかりですが、その中でも久々な新納さんの女装(こっちが通常運転らしい笑)や、見る度に惚れ惚れする蔵之介さんの肉体も堪能できる作品でした。
そういえば、わたしが観た蔵之介さんの作品、全部脱がされてるな・・・