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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160507 엘리펀트 송 エレファントソング @デミョン文化工場1館

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18:00
마이클 マイケル : 전성우 チョン・ソンウ
그린버그 グリーンバーグ : 이석준 イ・ソクジュン
피터슨 ピーターソン : 정재은 チョン・ジェウン

***

すごいなと思う俳優さんは世界中にたくさんいるものですが、これだけ舞台を観ていると中々若手でこの人!と思う俳優さんは少ないんですよね。
ある程度知識や経験がなければ到達できないところがあるのかもしれないし、演出家や共演者から学ぶことになるのでまだまだ発展途上なのかもしれない。

ここからはわたしの勝手なイメージですが、日本では体系的な学問として演技を学ぶんできた俳優さんは少なく、演出家が俳優を育てるという構図があり、実践を通して実力をつけていくようなイメージがあります。
逆に韓国では知識は学問として大学で学び大物演出家と呼ばれるような人たちは少なくて、若手の演出家と共同作業のような形で作品を作りあげていくというイメージ。
なので、どちらが良いとかいうことではないのですが、育成といった意味では日本の方が多少タイミングが遅れていまうのかなという印象を持っています。
自分の力だけでのし上がってくる天才的な方は別として、自分に合った演出家に出会えなければ苦労しますし、そのチャンスすらもらえないような俳優さんもいるんだと思うんです。
その点、大学路みたいなアングラすぎない多少開かれた場所があることによって韓国の若手俳優は舞台に立つ機会が増えますし、基礎として持っている知識があるのでパッと出てきても違和感が少なくなりますよね。
日本と違って国民性として発散型の性質ですし、舞台向きだというのもあるんだと思いますが、そんな色々な背景が日韓では違うなぁとここ数年で感じています。

前置きが長くなりましたが、今回この作品を観て言いたかったことは『ソンウくんがすごい』ということ。

マイケルという役ってすごく難しくて、消化できなければ可哀想なだけで終わってしまう役だと思うのですが、ソンウくんマイケルはそれだけではなくて、自分が手に入れたかったもの、孤独と絶望、その心の奥底にある優しさまで全部が2時間弱の作品の中で表現されているという、素晴らしい表現力でした。
ちょっと少年っぽい仕草やアンソニー(象のぬいぐるみ)を抱きしめる姿はもう悶えるほど可愛いのですが、後半に向けて加速していく悲しみがものすごくて最後は若干放心。
壁を登って過去のシーンを演じるところは前回はなかったシーンですが、ここもすごく印象的に描かれていて心が痛くなりました。
ただマイケルは愛されたかっただけなのにね。

前回ウンソクさんで観たときもかなりマイケルに翻弄されて、自分がウンソクさんの手のひらで転がされていることを実感したのですが、今回もソンウくんにだいぶ転がされました。笑
それはソクジュンさんグリーンバーグ先生も同じだったようで、かなりマイケルに翻弄されてどんどんマイケルに関心を持ち始め、医者として救いたいという気持ちを強く持ち始めているのがよく分かりました。
だからこそ最後のシーンは思わずソクジュンさんグリーンバーグ先生に感情移入して涙。
医者ではないけれども、観客とグリーンバーグ先生は同じ気持ちになるように演出されている気がして、演出も今回の方が好きです。

前回とは演出が少し変わっていて、グリーンバーグ先生とマイケルの絡み方が細かく描かれるようになってたこともあり、駆け引きも見応えがあって面白かったです。
ソクジュンさんもかなり意思の強い役として演じていらっしゃったので特に問題なかったのですが、暖かな柔らかい雰囲気のヨンビンさんならどうなるんでしょうね?
ちょっとマイケルに喰われないか心配。

ピーターソン役のジェウンさんは青い日にでも観たことがありますが、マイケルのことを心配して暖かく包んであげている姿が素敵でした。
母性本能があるというか。
ピーターソンにはきっと申し訳ない思いをマイケルも抱いていたんじゃないかな。
マイケルとピーターソン2人のシーンが暖かければ暖かいほど切ないですね。

決してハッピーエンドではないのですが、俳優さんたちの駆け引きとマイケル役の俳優さんの魅力がかなり堪能できる作品でした。
今回はソンウくんが評判が良いそうでソンウくんとソクジュンさんの回を優先して観ることにしましたが、ソンウくんもウンソクさんも両方観たお友達が、ソンウくんも天才だけど、ウンソクさんは神だったと言っていたので(笑)ウンソクもかなり気になっています。
残念ながら今回は観れそうにないので前回の姿を思い出しながら妄想しておきますね。

若手(と言ってもみんな30歳前後ですが)の実力派を観るには、大学路はやはり素晴らしい場所だと思い知った日でした。