思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160428 アルカディア @シアターコクーン

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18:30
バーナード・ナイチンゲール : 堤真一
セプティマス・ホッジ : 井上芳雄
ヴァレンタイン・カヴァリー : 浦井健治
ガス・カヴァリー、オーガスタ・カヴァリー : 安西慎太郎
トマシナ・カヴァリー : 趣里
レディ・クルーム : 神野美鈴
クロエ・カヴァリー : 初音映莉子
エズラ・チェイター : 山中崇
リチャード・ノークス : 塚本幸男
ジェラビー : 春海四方

作 : トム・ストッパード
翻訳 : 小田島恒志
演出 : 栗山民也

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2回目のアルカディア
1回目で難しいながらも過去と現在のお話がすれ違いながら交わっていく感じがとてもおもしろくて、もう一回観てみたくなり行ってきました。
皆さんのレビューを見ていると賛否両論みたいな印象は受けますが、わたしは好きだなぁと感じています。
特に後半、現在のハンナが解き明かしていく隠遁者の正体が誰なのか、トマシナとセプティマスの関係、戯曲の中では描かれないこの後の悲劇などなど、色んな伏線が交差しながら交わり、結果として一つの線になって、最後にはとんでもない余韻を残すという、わたしの大好きな構成で軽く興奮しています。

1度目に観たときよりも笑いの要素は多くなり、特に過去のセプティマスのウィットに富んだ会話がものすごく好きでした。
個人的によしおさんファンだからということもあるかもしれませんが、愛や恋に浮かれたとしてもどこかに影があって、飄々とうまく世を渡っていく姿が芳雄さんにぴったりですごく印象的でした。
日本のことですが、古典の内容は下ネタだらけだという文章をどこかで見たことがあります。
今回のアルカディアも前半は現在の研究者たちの期待を裏切るような、不倫やら決闘やら何だか人間らしい泥臭さみたいなものを感じて、特にわたしは好きでした。
あとはトマシナの聡明な可愛らしさと。
最後のわたしの大好きな台詞を噛んでしまったことだけが心残りですが、それ以外は役にぴったりでとても好印象。

浦井くんのヴァレンタインのことだけは最後までよく分からず(実は何言っているのかもよく分からず)じまいだったのですが、重要な役であることには間違いないのですよね?笑
全体を理解するにはまだまだわたしの理解力が不足していましたが、プログラムをじっくり読んで自分の中で物語を繋げていきたいと思います。
とにかく雰囲気のある素敵な舞台を作り上げてくださり、余韻に浸りながら反芻しています。
素敵なキャストを揃えてくださり、ありがとうございました。