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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160413 グランドホテル @赤坂ACTシアター

Musical Report Japan 成河
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19:00
REDチーム
オットー・クリンゲライン : 成河
フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵 : 伊礼彼方
ヘルマン・プライジング : 吉原光夫
フレムシェン : 真野恵里菜
エリック : 藤岡正明
ジミーズ : 味方良介、木内健人
サンドー : 金すんら
ローナ : 友石竜也
運転手 : 青山航士
ヴィット : 杉尾真
ラファエラ : 土居裕子
オッテンシュラッグ医師 : 佐山陽規
エリザベータ・グルシンスカヤ : 草刈民代

***

いつもながらどんな話か調べることなく観に行ったのですが、とってもいい作品だったなぁ。
短い間にグランドホテルで起きる様々な人間模様が描かれていて、悲しい出来事もあるんだけど最後は希望で終わるという最高のストーリーでした。

2つの演出プランがあり、違うチームが演じるということは知っていたのですがどうしても日程的に合わなくて、泣く泣くREDチームだけを観ることになったのですが、観終わったときにはもう片方も観たくなるというループ。
わたしは本当に物理的に無理があったので諦めましたが、これ完全なる無限ループですね。
リピーターチケットを買っていた方も多かったようで主催者の思惑に皆さんハマっていたように思いました。笑
きっと創り上げる過程はものすごく大変だったと思うのですが、主催者側は上手くやったなと感心。

キャストの皆さんも上手い人がとても多くて、作品の質を高めていたということも良い作品になった理由のひとつでしょうね。
個人的には成河さんが本格的なミュージカルに初挑戦されるということで観に行くことにしたのですが、ご本人もおっしゃっているように、演劇とかミュージカルとか垣根を越えたひとつの作品として観ることができたような気がします。
たくさんの登場人物ひとりひとりの人生がギュッと詰められていて、役者さんたちが本気で向き合っているからこそ軽薄にならずに伝わるんだと思いました。

成河さんオットーの歌うと優しくなる感じだとかもものすごく好きだったのですが、今回一番心に残っているのはガイゲルン男爵役の伊礼さんかな。
こんなにも歌も演技もお上手な方でしたっけ?と失礼ながら思ってしまいました。
スリルミーとか嵐が丘なんかで観てるはずなんですけどね。
グルシンスカヤに出会うまでは、詐欺師的な要素を持っている役なのですが、あまり悪気がなさそうな胡散臭いウインクを連発し、お金に困る経験がないまま育ってしまったお坊っちゃまなんだろうなーと説得力抜群でした。
グルシンスカヤに出会ってからの熱情もとっても情熱的でドキドキしますよね。
REDチームは皆さん理論派で、納得しないと先に進めないような方々が多かったようですが、そんな役作りもとっても良かったように思いました。

演出もとても面白くて、回転するセットやアンサンブルを兼ねるホテルの従業員役の皆さんが動き回る様子なんかも、スピード感を高めていて良かったです。
ガイゲルン男爵に赤いバラを撒くとき、最後にグルシンスカヤだけが白いバラを撒くのですが、その対比も美しかったなぁ。
個人的には生と死を司るスペシャダンサーがなんとなくいるのかいらないのか分からなかったのですが(好みの問題です)、その辺りも時が止まったり巻き戻ったり時間軸がずれる辺りもおもしろかったです。

あとは何と言ってもラストシーンですよね。
藤岡さん演じるエリックが途中までずっとアンサンブルっぽくて、すごくもったいない使い方でこのまま終わっちゃうのかなぁと思っていたのですが、最後にきましたね。
藤岡さんが全部持っていった感じがするほどあのシーン大好きでした。
そこから場面は変わりますが、フレムシェンの告白を聞いたオットーも大好きで、成河さんの演じ方にこの作品のすべてが凝縮されているように思いました。
『生命が溢れている』
これがオットーの言葉なのですが、もう最高に印象的で、自分がもう余命わずかにも関わらずそんな言葉を言えたり、そのとき本当に愛おしそうに笑う笑顔だとか、あぁいいな、と。
もっともっと舞台でこの人の演技が観たいなと思った瞬間でもありました。

この日はアフタートークがあり、成河さん、伊礼さん、真野さんが色々とお話をしてくださったのですが、ちょっと偏屈なREDチームの皆さんが心を込めて納得するまで創り上げた舞台だということが分かり、とっても興味深かったです。
詳細は割愛しますが、その話を聞いてまたGREENチームが観たくなるという。
全く雰囲気が違うので観てみたかったです。
いつか再演があるときはぜひ同じキャストを希望します。

また良い作品に巡り会えて幸せでした。