思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160312 터키블루스 ターキーブルース @弘益大アートホール 小劇場

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18:00
김시완 キム・シワン : 김다흰 キム・ダヒン
임주혁 イム・ジュヒョク : 전석호 チョン・ソッコ

***

ロギスが終わったのが17:50、開演が18:00というなんとも素敵な時間で大学路の道を猛ダッシュ。
なんとか17:57に会場に着き入場することができました。
1幕ものは遅れると自分の座席に座れないので、間に合ってよかったー。

心の準備もできないまま会場に入ったのですが、入った瞬間になんだか空気感が違っていて、ちょっと落とした照明とか、飾ってある小物とかすごく素敵なセットでした。
そしてセットに座ってる人いるなーと思ったらチョン・ソッコさんだった。
出演者よりも遅れて席に着くわたし。笑
わぁミセンでカンソラちゃんをいじめてた先輩だよ!とちょっとミーハー心が働きました。

この作品もまたいつものように全然予習しないで行ったのですが、シワンのライブという形でまずは物語が進んでいきます。
ジュヒョクはそれを離れたところからまずは見守っている。
その中でMCをしながら曲にまつわる思い出話を語る中で、少しずつジュヒョクの話が出てきます。
それに答えるような形でジュヒョクの物語が始まって、トルコでの旅の様子などがスクリーンに映される。
シワンはジュヒョクとの思い出を語り、ジュヒョクはトルコでの旅の様子を語る。
時間軸もずれていて視点も違うので、一見すると関わらないように見えるのですが、その2つの軸がそのうち交わっていき、2人の想いもどんどん重なっていくその構成がとってもおもしろくて上手いなぁと素直に感動しました。

分かっていない部分もあったので後からお友達に教えてもらったところもあるのですが、お互いを想い合いながらもすれ違っていく2人の友情が切なくて、最後にはわたしも大泣きです。
俳優さん2人とも良かったのですが、特にキム・ダヒンさん、あの方何者ですか?
ミュージカル発声とはちょっと違うような気がしますが、バンドマンとしてこの作品の中でアコギを弾きながら歌うその歌声がちょっと個性的で、そしてとっても魅力的な声でした。
ソッコさんは歌は歌わず、ラップでちょいちょい登場するぐらいだったのですが、ダヒンさんはほぼ歌。
おそらくその場面にあった曲々を歌っていたのだと思いますが、Stand By Meとかジョクさんの左利きとかもあったりしたので、書き下ろした曲と混ぜて歌っていたのかな?
バックバンドの方々も踊ったり(特にマスタリングとパーカッションの方)して、盛り上げながら楽しませてくれる曲もあったり、しっとり聴かせてくれる曲もあったり、ライブハウスにいるみたいな感覚も味わうことができました。

作品の構成や演技ももちろん素晴らしかったのですが、一番心に残っているのはダヒンさんの歌かなぁ。
演劇カテゴリーですが、どちらかというと音楽劇になるのかな?
基本ライブのMCなのでダヒンさんは笑顔を崩さず結構淡々と話すのですが、歌の中では色んな感情が表れるんですよね。
目がなくなっちゃうぐらいに優しい顔なのに聴こえてくる歌はとっても切ない。
そんな中で最後に2人で歌った曲が僕の古い引き出しの中の海だったのですが、このシーンなんてもうすべての感情が溢れていてわたしはもう耐えられませんでした。涙腺崩壊。
一緒に居られればそれで良かったのに、というジュヒョクの言葉を思い出すと今でも泣けてきます。

この直後にヘドウィグを観て大盛り上がりに盛り上がってきたのですが、落ち着いた今考えるのはこのターキーブルースのことかなぁ。
余韻好きには堪らない素晴らしい作品でした。
また観たい…