思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160312 로기수 ロギス @デミョン文化工場1館ビバルディパークホール

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15:00
로기수 ロ・ギス : 윤나무 ユン・ナム
로기진 ロ・ギジン : 홍우진 
배철식 ペ・チョルシク : 박정표 パク・ジョンピョ
민복심 ミン・ボクシム : 임강희 イム・ガンヒ
프랜 フレン : 최영민 チェ・ヨンミン
이화룡 イ・ファリョン : 김민건 キム・ミンゴン
황구판 ファン・グパン : 김성수 キム・ソンス
장개순 チャン・ゲスン : 김지혜 キム・ジヘ
돗드 ドッド : 장민수 チャン・ミンス
문경초 ムン・ギョンチョ

***

元々この作品にはあんまり興味がなかったのに、初演のカテコ映像をYouTubeさんにオススメされ見てみたらなんだかすんごく熱くて、何よりも役者さんたちの達成感みたいなものを感じ、実際観たら楽しいだろうなーと漠然と思っていたのが少し前。
そしてどうやらわたしたちの大好きな演出家、キム・テヒョン演出家が作っているというのを知ったのがその後。
そして元々好きではあったのですが、SOMLを観てウジンさんの可愛さに悶え、また次の違う作品でも観たい!と思ったのが2月末。
どうやらまっこんまでキャストスケジュールが発表になっていて、もう1人のこだわりキャスト、信頼のジョンピョさんとウジンさんが揃う週末がこの日しかない!ということで急遽渡韓を決めたのが3月初め。
ということで、前置きが長くなりましたが、ほぼウジンさんとジョンピョさんのために海を渡ってきました。(他に観た演目も素晴らしかったのでそれはまた違う記事で)

こんなに直前に決めたのは初めてだったのですが、意外と前の方の席が取れて、念願だった舞台の熱気を肌で感じることができました。
朝鮮戦争中盤、17万人ものアメリカ軍捕虜の行方が注目されている中、捕虜の中でも共産主義か反共産主義か命懸けの攻防が続いている中、タップダンスに魅了され夢を追う青年、ロ・ギスを中心とした物語。
朝鮮戦争には全く詳しくないのでその時の状況が全く分からず、なぜこの捕虜たちはこんなに自由なのだ?と思うことも多々あったのですが、戦争も終盤に差し掛かりその辺りの監視はだいぶゆるくなっていたのですね?
この作品が観たくて韓国まで行ったくせに、いつもの通り全く予習せずに行き、観ながらその辺りだいぶ混乱してました。
後から調べてなるほど!と。笑
初演とはオープニングがだいぶ変わっているようで、その辺りの説明ががっつりなくなっているみたいですね。
背景説明などは直前にナレーションが流れていて、韓国語が堪能な方はそれで判断できていたのかもしれないのですが、わたしは聞き流す能力がだいぶ高いので全く聞いていませんでした。

前半は特にロ・ギスがタップに目覚めてのめり込んで行く様子とか、歌手希望のボクシムとの恋物語とか明るく楽しく進んでいきます。
とりあえず主要人物が北訛りなのでほぼ聞き取れないので、なぜタップダンスを始めたのかがいまいちよく分かってないのですが、タップダンスの魅力に堕ちた瞬間やボクシムに恋に堕ちた瞬間の演出とかはとっても分かりやすくてさすがテヒョン演出家だわ、と思いました。
恋に堕ちたところはハンカチとスローモーションを上手く使って魅せ方を工夫されていたのが印象的でした。

前半はジョンピョさんの演技がほんとにもう楽しくて最高!
絶対アドリブだよね?っていうシーンとか満載で会場を沸かせてました。
出てくるだけで楽しいってすごい役者さんですよね。笑

ロ・ギス役のユン・ナムさん、実は作品で観るのは初めてでした。
ロギスの退勤で疲れ果てている姿はよく拝見してたのですが、この作品の終演後はああなるよなと妙に納得。
ロ・ギスは2時間弱、ほぼ動きっぱなしタップしっぱなし。
しかも感情を溢れ出しながらの演技なので、かなり消耗しそうです。
北訛りだったからなのか元々なのか分かりませんが、ちょっとしゃべり方と話し方に癖がありますかね?
途中からなんだかすばるくんに似てるなーと思った瞬間からそうにしか見えなくなってしまい、頭の中ですばるくんすばるくんと思ってたら、1幕最後で「飛べ!」と言いながらほんとにワイヤーで吊られて飛んだのでびっくりしました。
まさにジャニーズみたいだった。笑

ウジンさんはアルヴィンとは全く違うカリスマ溢れる厳しいお兄さん役。
アメリカ軍にお母さんを殺され、その憎しみからアメリカ兵が許せず、人民軍のリーダー的存在でもあり、ギスがタップダンスをすることに納得がいかず最後まで反対をする。
それはギスを守るためでもあるんだということが後から分かってくるのですが、その姿がまた素敵で。
直前に観たのが愛しすぎるアルヴィンだったので、どれだけ役の振れ幅が大きいの!と素直に感動しました。
殴り合うシーンもあるのですが、アクションもお上手で、アルヴィンが殴られるシーンもすっごく上手くて本当に殴られてるみたいだと思ったのが今回観て納得。
1対3で闘うシーンとか最高にカッコ良かったです。
1人の敵を軸にしてぐるっと回って蹴り倒すやつ(説明が下手ですみません)とか、あんなことワイヤーなしで出来るんだーとびっくりしました。

2幕は1幕のキラキラモードが一転し、共産主義と非共産主義の争いにロ兄弟も巻き込まれて行くのですが、お互いがお互いを想う気持ちが溢れていて堪らないです。
弟を守りたい兄と、兄を守りたい弟。
守るためにギスはタップダンスを、ギジンは闘うことを選ぶ。
ギスがタップダンスを通して夢を叶えていく過程に兄弟愛がうまく絡んでいて素敵な作品だな、と思いました。
最後はちょっとドラマチックすぎてこれは観客を泣かせにきてるな、とも感じましたが、ナムさんとウジンさんのロ兄弟がとっても自然で良かったのでわたしももれなく号泣。
制作側の思うがままに操られたような気もしてちょっと悔しかったです。笑

ウジンさん以外ほぼ全員がタップダンスをするのですが、皆さんすごいですね。
一番すごいのは主役であるユン・ナムさんですけども。
そしてギスにタップを教えるアメリカ人将校役のチェ・ヨンミンさんはタップダンサーなんでしょうか?
身体の軸がぶれない踊り方で本格的だなぁと思って見てたらソロで歌い上げるシーンもあってびっくり。
韓国の俳優さんにとって歌える、というのはほぼ当たり前で、それに踊りや演技が付いてくるといった雰囲気ですよね。
ほんとすごいです。

ウジンさんは役柄的に踊らなくて残念だなぁと思っていたら、カテコでお尻フリフリ可愛いダンスを見せてくれました。
さっきまでのカリスマはどこに…
でも可愛いから許す。笑

色々と見どころもたくさんあり、楽しめる作品でした。
こだわりのキャストで良い作品を観に行けてよかったです。
また再演があってキャストが揃えば観てみたいな。
カテコは撮影可能で、いい写真が撮れたのでおすそ分けしておきます。
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