思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160302 逆鱗 @東京芸術劇場 プレイハウス

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19:00
NINGYO : 松たか子
モガリ・サマヨウ : 瑛太
鵜飼ザコ : 井上真央
キモリ・オモウ : 阿部サダヲ
鵜飼綱元 : 池田成志
イルカ・モノノウ : 満島真之介
鰯ババア(逆八百比丘尼) : 銀粉蝶
柿本魚麻呂 : 野田秀樹

***

すごかった。
初めて蜷川さんの舞台を観たときとはまた違う凄さ。
台詞ひとつひとつが全部繋がっていて、最後にこういうことだったの!と全部クリアになる感じが心地いいやら悲しいやらでものすごい衝撃を受けてしまいました。
野田さんは天才だということは聞いていたのですが、こういうことだったの!と体感することができた舞台でした。

野田地図は今までも興味があったものの難しそうというイメージがあり、挑戦できていませんでした。
野田さんの作品としては少し前に半神は観たんだけども、あれは韓国語だったのでよく分かっていない部分が多々あり今回が初めてのようなもの。
劇評などを読むと、今回の逆鱗はかなり直接的な戦争反歌だったようでいつもの野田地図構成で分かりやすすぎるといった意見もあるようですが、何も知らずに行ったわたしの衝撃たるや。
前半のコミカルさが一転、人魚とは回天のことだったんだということが分かってから、色んなことがするすると解けていくようで、その自分の頭の中でパズルが繋がっていくような感じも楽しかったです。

キャストの皆さん良かったのですが、わたしはやっぱり成志さんが好きだな、ということを再確認。
なんでしょう、あの胡散臭さが堪らなく好きです。(褒めてる)
あまり真面目な役は観たことがなかったのですが、今回の最後の方は渋い表情とお芝居で、内容は楽しいものではありませんでしたが成志さんにときめいていました。
あんなおじさまに憧れる今日この頃です。

アンサンブル?ダンサー?の使い方もとても印象的で、海の様子だとか鱗の様子だとかが表現されていて、作品の世界にすっと入り込むことができました。
どうやったらあの構成と演出を思いつくんでしょうね?
やっぱり野田さんは天才なんだ、ということを感想の締めくくりにしておきます。