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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

160109 프랑켄슈타인 フランケンシュタイン @忠武アートホール 大劇場

Korea Musical Report 박은태
f:id:maayu64:20160305070422j:image
19:30
빅터 프랑켄슈타인 / 자크 ビクター・フランケンシュタイン / ジャック : 박건형 パク・コニョン
아일 뒤프레 / 괴물 アンリ・デュプレ / 怪物 : 박은태 パク・ウンテ
엘렌 / 에바 エレン / エヴァ : 이혜경 イ・ヘギョン
줄리아 / 까뜨린느 ジュリア / カトリーヌ : 안시하 アン・シハ
슈테판 / 페르난드 シュテファン / フェルナンド : 이희정 イ・フィジョン
룽게 / 이고르 ルンゲ / イゴール : 홍경수 ホン・ギョンス
어린 프랑켄슈타인 子ビクター : 오지환 オ・ジファン
어린 줄리아 子ジュリア : 김수아 キム・スア

***

これもようやく観れたシリーズ。
キャスト発表があったときから、絶対にコニョンさんとウンテさんで観よう!と心に決めてました。
自分の空いている枠とそのキャストがなかなか合わなくて、開幕してからだいぶ経ってからの観劇となりましたが、作品として暖まってきている頃な気がしたのでちょうど良い時期だったのかな?と個人的には思いました。

久々の大劇場作品でしたが、観終わったときにやっぱ韓国すごいわ!としみじみと思わされてしまいました。
みんな歌う歌う。
ミュージカルなので歌うのは当たり前なのですが(笑)、あの大劇場に響き渡る発声と深みと広い音階がもう、あぁ歌を聴いた!って気分になりました。
歌の上手さは比べちゃだめですね。
だって元々の声帯が違うんだもの。
同じ感じをこの前日にN2Nを観たときにも感じていたのですが、ある程度日本の作品を観てきた中で、よりその違いを感じられるようになったというか。
日本は日本で、作品に対する細やかで丁寧に描くところが大好きなので、あちらには全く違うものを求めて観に行っているんだなということも再確認。

フランケン初演は評判を聞いて駆け込みで観たのですが、なんだか凄かったという感想が大きく残っていて、どんなシーンがあったのかとか全くのうろ覚え状態。
なので初演とどう違うかがほとんど分からず、観てるとあーこんなシーンあったな!と思い出したりするぐらいでした。
そんなに詳しく覚えてないのではっきりとは言えませんが、ラストがちょっと変わったような気がします。
客席登場とかなかった気もしますし、銃を受け取ってからの最後も若干違ってたような。
(後から聞いた話ですが、わたしが観たゴンミョンさんがかなり躊躇って引き金を引く演じ方だったそうです)
あと違うなと思ったのは、初演を観たときには怪物には前のアンリだった頃の記憶が残っているのかな?と思えるところもあったのですが、今回は完全にないんだなと感じたところ。
(これも今とは若干違っていて、記憶があると感じられている方もいるようなのでこれはあくまでもわたしの主観。)
ここのところはウンテさんの演じ方も日々変化しているようなので、色々な解釈ができるのもこの作品のおもしろいところかなぁと思います。

ウンテさん、凄かったです。とにかく凄かった。
JCSの後だからなのか何なのか、怪物なのに神々しいってどういうことですか。
そして”난 괴물” がゲッセマネに聴こえてくる不思議。
今回そう感じたので色々考えていたのですが、あながち間違ってはいないのかな?とも思っています。
ずっと周りに崇め立てられて、心から信頼できる人間なんていない完全なる孤独の中に生きてきたジーザスと、商売道具にされて誰も信じられなかったのに、唯一優しくしてくれて心を開いたカトリーヌには裏切られ、孤独になってしまった怪物が、自分の想いを唯一吐き出すのがゲッセマネと난 괴물なのではないかな、と。
なのであの曲は2人の孤独や決意みたいなのが詰まった曲であり、そういった部分が神々しさまで感じるような気がしたのかな?とも今では思っています。

コニョンさんもとってもよくて、この2人のペアが一番対等な親友同士に見えるんじゃないかな?と妄想していました。(他の人観ていないので)
1幕がとっても素晴らしく、2人が心を通わせていくところが若干唐突だなとは思いましたが、コニョンビクターの信念に惹かれていくのがとても良く分かる。
アンリが尊敬の念を抱いたのが分かるような堂々とした姿で、ロングコートがお似合いすぎてわたしは鼻血が出るかと思いましたよ。
飲んで歌うシーンとかも軽やかですっごくかっこ良かったなぁ。
コニョンさんは2幕に入ってからはジャックとしても登場しますが、もしかしたらコニョンさんはそこの方が生き生きとして良かったかもしれない。
北極でのシーンはボロボロになりながら客席から登場され、あの時代に北極まで行ったらそりゃそんなにボロボロになるよな、と妙に納得できるぐらい疲弊感が伝わってきました。
そこから最後まではきっと演じていてつらいだろうな…と思うぐらいの熱演。
個人的にはゴンミョンさんみたいに躊躇って引き金を引く方が1幕と2幕の繋がりがいいかなぁと思うのですが、コニョンさんは結構躊躇ない感じでしたね。

前半はすごくドキドキしてアンリに感情移入し思わず泣けちゃったのですが、後半にもなってからのあまりの悲惨さにつらくなってしまう部分もありました。
人間は神にはなれない愚かな存在なんだということをまざまざと見せつけられたようで、前半あんなに固い友情や愛情で結ばれたのはいったい何だったのか。
生きるためだったら何をしてもいいのか。
そんなに簡単に人は裏切ることができるのか。
だったら愛なんていらないじゃないか。
などなど。
そんなことを思う自分が悲しくて、2幕が終わった頃にはどっと疲れてしまいました。
余計つらくなるからむしろ前半の友情物語がいらないんじゃないかな?と思ってしまったのが本音。
もしかしたら、後半の演じ方次第で見え方も違ってくる気がするので、違う日に見たらまた違うのかもしれません。
皆さんの感想を伺っているところ、ユ・ジュンサンさん辺りがわたしの好みのビクターなのかも。

創作ミュージカルとしてこんな作品が作れる、そしてこの難曲を歌いこなせる俳優さんがたくさんいることは素直に羨ましいです。
日本版もそろそろ発表になるのかな?
誰が演じるのか分かりませんが、負担になることだけは間違いないと思いますので、体調管理には気をつけてがんばっていただきたいです。