思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

151213 play a life @JOY JOY STATION

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19:30
黒猫チーム
  小林遼介
  池谷祐子
  平川めぐみ

***

紹介されて観に行ってきた作品でしたが、すっごく良かった!
日本でもこういった作品が作れるんだ!という感動もありつつ、曲と言葉がすっと染み込んでくるようで知らないうちに涙が溢れてた。
お話としてもよく作られていて、展開は読めるので劇的な展開にびっくりするようなことはないんだけど、それでも3人の登場人物がうまく絡んでいてお涙頂戴感が薄まり、自然な形で流れていたのが好印象でした。

ロビン・ウィリアムズの映画をモチーフに、シンプルなメッセージで「今を生きる」ということを作品全体を通じて発している作品ですが、わたしは「死ぬということは誰かの記憶に溶けること」という言葉がとてもしっくりきました。
それが一緒に生きるということなんですよね。
自分が生きているからこそ覚えていられるし、それまで一緒に生きてきた思い出とか記憶とかはその人の一部になっている。
忘れるのではなくて溶けている。
とってもいい言葉だと思いました。
観ながら、これってSOMLでも言えることだよな、と思っていました。
トムの頭の中にある幾千もの作品の中に溶けたアルヴィン。

わたしは黒猫チームで観たのですが、この作品は小林さんを当て書きして作られた作品だそうで、小林さんのキャラクターとものすごくマッチしていて、バシバシ感情が伝わってきて、表情見てるだけで泣けました。
ちょっとお疲れのようで歌は声が出てないところが多くて、頑張れ!と心の中で思うところがいくつかあったのですが、その辺りはキャラクターや演技でねじ伏せる感じでも違和感なかったです。
池谷さんは先生っぽい!と見てすぐに思いました。こんな先生絶対いたよ〜。
声がとってもきれいでかつ透明感があって、役にぴったりでした。
小劇場作品は初めてだそうですが、大劇場で鍛えられただけあって、The安定感ですね。
最後のシーンは名シーン。
慈愛溢れる表情で旦那さんを見つめる姿が心に残っています。
平川さんは初めましてだと思うのですが、こちらもキャラクターが生きていて、元気はつらつな感じだとか、教育実習生としての不安だとか小林さん演じる先生を必死に慰める姿とか、泣き笑いを一気に引き受けている感じで見ていて楽しかったです。

とてもいい作品なのですが、知名度が低いのが課題だそうで、もっとたくさんの人に観てもらいたかったなぁとわたし個人的にも思いました。
こんな最果てブログではなんの力にもなれませんが、影ながら応援していきたいと思います。
いつかブロードウェイで日本語で上演することがカンパニーの夢だそうなので、そのときにはこっそり付いていきたいぐらいです。
その前に、いつか日本でも再演あればお友達を誘って観に行きたいと思います。