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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

151101 Spring Awakening @BROOKS ATKISON THEATRE

Musical Report BW
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19:30
Otto : MILES BARBEE
Voice of Wendla/Guiter/Piano : KATIE BOECK
Voice of Moritz/Guiter / ALEX BONIELLO
Ernst : JOSHUA CASTILLE
Moritz : DANIEL N. DURANT
Martha : TRESHELLE EDMOND
Wendla : SANDRA MAE FRANK
Voice of Martha/Guter : KATHRYN GALLAGHER
Voice of Otto/Bass : SEAN GRANDILLO
Headmaster Knochenbrunch, Herr Stiefel, Father Kaulbach : RUSSELL HARVARD
Thea : AMELIA HENSLEY
Melitta / Voice of Thea : LAUREN LUIZ
Frau Bergmann, Fräulein Knuppeldick, Fräulein Grosebüstenhalter : CAMRYN MANHEIM
Frau Gabor, Frau Bessell, Frau Schmidt : MARLEE MALTLIN
Melchior : AUSTIN P. McKENZIE
Hanschen : ANDY MIENTUS
Herr Sonnenstich, Herr Rilow, Father Kaulbach, Doctor Von Brausepulver, Herr Gabor : PATRICK PAGE
Ilse : KRYSTA RODRIGUEZ
Voice of Ernst/Piano : DANIEL DAVID STEWART
Anna : ALI STROKER
Greta/Harp : ALEXANDRA WINTER
Georg : ALEX WYSE

***

実は今回NYへは直前で行くことを決めたのですが、前々からオフブロードウェイからこの秋から冬に期間限定でSAがブロードウェイに上がるということを知り、どうしても観たくてそれに合わせて渡航したという経緯があります。
冬休みを狙っていたのですが、仕事が休みやすかったのと今回の方が安いということもあり結構突発。
実は韓国以外、初めての海外一人旅です。(韓国はもはや自分の中で海外カウントされていない)
SAはそれぐらい観たくて観たくて観たかった作品で、一番美味しいおかずは最後には取っておく、という性格でもないのですが、日曜ソワレがある作品が少なくて、結局大トリを飾っていただくことになりました。

個人的には最高のスケジュールで、観たかった作品がほぼ観れたので全く後悔はしていないのですが、欲を言うならあと1日延泊してもう一度このSAを観たい!なぜ会議がわたしを待っている!と何度思ったことか。
もし初めにこの作品観てたらきっとリピートしてたな、というぐらいの素晴らしさで、ストーリーに感動したこともありますが、それよりもこの作品に対して感銘を受けて気がつけば最後ボロボロ泣いていました。
何が素晴らしいかって、上手く言葉にできる自信がないのですが、今までの自分の固定概念を完全に崩されるような衝撃、手話を使うことによって作品の持つ熱が完全に再現されていてむしろ増幅されていたこと、あとはもちろん素晴らしい音楽と表現豊かな俳優さんたちの演技、その他諸々。
書ききれないぐらいあるのですが、やっぱり一番はミュージカルの新しい可能性を感じたことでした。

手話を取り入れた演出になる、ということは知っていたのですが、実際に俳優さんたちの中にもろう者の方々がいてさらに車椅子の方もいるとは知らなくてびっくり。
後から知りましたが、プロダクション自体がそういうプロダクションなのですね。
びっくりすること自体がわたしが固定観念にとらわれている証拠だと思いますが、どんどんこれは作品が進むにつれて崩れていくことになります。
SAといえばパワフルな振り付けが特徴ですが、今回のプロダクションの振り付けはすべて手話で構成されていて、わたしは手話は全く分からないのですが、手話にすることで演技とともに身体全体でも伝えようとする力がものすごく濃くなっていて、SA特有のエネルギーがより伝わるようになっていたように感じました。
歌声の声と、手話の声、この二つが混ざり合うとすごいものになるんだと初めて知りました。

ベンドラ、モーリッツ、マルタ、オットー、エルンスト、セア、モーリッツの父、メルヒーの母がろう者の俳優さんなのかな?
障害の程度はそれぞれのようですが、その方々は基本的に声を出しては歌いません。(手話では歌っています)
歌わないので声の役の方が別にいて、特にベンドラとモーリッツは完全に2人いるような感じ。
その声役の方も決して単純に通訳をしているわけではなく、楽器を演奏して歌いながらきちんと役を演じるんです。
時にはもう1人の自分を励ましたり慰めたりしながら。
上手く表現できない自分の語彙力が本当に悔しいのですが、これは見ないとちょっと想像つかないかもしれないですね。
わたしも見るまで一つの役を2人で演じるなんて考えたことなかったので。

どの役も本当に素晴らしかったのですが、ベンドラ役のサンドラは圧巻でした。
純真無垢で好奇心旺盛、メルヒーと惹かれ合い最期は少し可哀想な結末を迎えてしまいますが、思春期の揺れ動く心が純真に表れていてすっごく透明感のある女優さんでした。
メルヒーはもっと自信満々で、ちょっと嫌な奴にも見える優等生タイプが前面に表れているのがわたしの中のメルヒー像なのですが、今回のように少しふんわりした雰囲気のメルヒーも良かったです。
だからこそ'Totally Fuck'がもの凄いギャップで、ここはみんな同じ気持ちだったのか笑いが起こっていました。

あとは、個人的にハンシェンとエルンストのカップルがすごく可愛くて好みでした。
ハンシェンは18禁な色んなシーン満載だということもあり、冒頭からだいぶハンシェンに釘付けだったのですが、いやらしくなくコミカルに演じていたのがすごかったです。
話はそれますが、アメリカの方々は本当に下ネタがお好きですね。笑
もうハンシェンの自慰シーンなんてゲラゲラ笑っていて、つられてわたしも笑ってしました。
これだけ笑って見られれば親と観ても居た堪れない気持ちにもならなそうです。
かと言って日本であのシーンを大笑いしながら見る自信はありませんが…
'The Word Of Your Body'ではピアノの上に2人が乗って向かい合い、エルンストの声役の方がピアノを弾いているのですが、その3人の可愛さったら。
特にエルンストの恥じらいとハンシェンのしたり顔をここもコミカルに描いていて、ハンシェンとエルンストのお顔が可愛いというのもあるのですが、大好きなシーンになりました。
ハンシェン役のAndy Mientusが素敵で歌も上手いので目で追ってしまっていたのですが、よく調べたらレミのマリウスだったんですね。
しかも2月に行ったときにわたし観てました。笑
あまりにもわたしとレミを観ているBWの観客との相性が悪くて記憶に残っていませんでしたが、レミのときも素敵だなぁと思っていたことを思い出しました。遅。

最初と最後の演出も素晴らしくて、繋がりを持って描かれていたのも素敵でした。
最初はいつの間にか舞台上に上がってきた俳優さんたちが下着姿から服を着始めるところから始まり、最後は下着姿で森の中に消えていく。
それを呆然と大人たちが見ている…というラストです。
前回の演出を観ていないのでラストがどう違うのか分かりませんが、あの時代の大人たちの傲慢さが子供たちの無垢な気持ちによって炙り出されているようで印象的なラストでした。

言葉では伝えきれないことがとにかくたくさんあるのですが、とにかく観れてよかった。
色んな意味を含めてわたしの中で2015年の衝撃作になりました。
今でも気がつけば頭の中がSA祭りです。
日本で同じ演出ができるような気はしないのですが、またどこかでもう一度観たい。
こんな新しい可能性があることを色んな人にも知ってほしい、そんな気持ちになりました。
こういったチャレンジングな作品が作れるのはアメリカならではで、本当に凄い国だと思いました。
演出は前のでもいいので(できれば今回のがいいですが)、日本もしくは韓国で再演があることを強く望みます。
韓国はヘブン作品が違う会社で上演され始めているので少し望みが持てるかな。
さすがにもう一回NYに渡ることはできないので近場でぜひお願いいたします!

おまけ
今回の旅ではほぼSDは行かなかったんだけど、あまりにも感動したのでSAだけ行ってみました。
ハロウィンの名残から仮装したキャストもちらほら。
爆笑したのはベンドラママモナリザ
正面から撮れなかったので横から堪能くださいませ。
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隣にいるのはオットー役のマイルズ。
スリルミーのコスプレかと思っちゃったよ。笑
マイルズはたぶん"Thank you"の手話中。

あと超可愛かったエルンスト役のジョシュア。
う、うさぎちゃん!!
しゃべり方とかも可愛すぎて、エルンストがそのまま出てきたかと思うぐらいでした。
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あとは個人推しのハンシェン役のアンディ。
写真撮らせてと言ったら素敵な笑顔をくれました。
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とても気さくで素敵な方だったアリ。
歌声も素敵。
アリの存在がもの凄くこの作品に深みを与えているようで、なくてはならない存在に思えました。
すごくかっこいいですね。
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以上!