ジュリア : 溝端淳平
プローティアス : 三浦涼介
ヴァレンタイン : 高橋光臣
月川悠貴 : シルヴィア
ラーンス : 正名僕蔵
アントーニオ/ミラノ大公 : 横田栄司
スピード : 大石継太
ルーセッタ/宿屋の亭主 : 岡田正
シューリオ : 河内大和
山賊/修道僧 : 澤魁斗
パンシーノ/山賊/修道僧 : 野辺富三
山賊/修道僧 : 谷中栄介
召使い/山賊/エグラモー : 鈴木彰紀
山賊/侍女/修道僧 : 下原健嗣
楽師(チェロ) : 田中浩介
楽師(ギター、マンドリン) : 矢崎浩志
クラブ(犬) : クイール/クラブ
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犬もちゃんと出演者だったので、そこまで書きたかったために全出演者書いちゃった。笑
オールメールシリーズって初めて観たんですが、案外違和感ないもんですね。
それは偏に溝端くんと月川さんが美しかったからに違いないとわたしは思いました。
特に月川さんの美しさは衝撃的で、色々と女役を演じていらっしゃる方のようですが、まさにプロでした。
声の出し方はもちろんですが、最後の挨拶の仕草ひとつとっても男性だとは思えないぐらいで素晴らしかったです。
特にラーンスの犬クラブが最高で、舞台上に本物の犬が出てくる作品って初めて観ました。
白っぽいラブだったのですが、結構やんちゃな子のようで、ラーンスの衣装に噛み付いたり餌を欲しがったりと結構好き放題。
よくお芝居のペース崩されないなーと感心するほどでした。
シェークスピアの時代でも影の主役は犬だと言われていたぐらいだそうなので、あんまり懐いていない具合もきっと台本通りなんだろうなーとおもしろかったです。
役柄的にもプローティアスはどうしようもなくて、そんなダメ男を三浦涼介さんが演じていらっしゃいましたが、やっぱり三浦さんは無駄に明るい役よりは悩める役柄が似合うような気がします。
シルヴィアに愛の歌を歌うシーンがあったので、おっ!と思ったのですが、光夫さんと歌うと消されてしまうのでは?という懸念が。
だって天下のジャベール様ですから…(バルジャンでもある)
手紙がどんなミュージカルになるのかは分からないですが、ぜひお歌も頑張っていただきたい。
溝端くんは顔がきれいなので化粧映えもするし、動作とかもしっかり気をつけていたみたいで、ちょっと活発な女の子、ぐらいに感じて役柄的にもとても良かったと思います。
なぜプローティアスを許せるのかは意味不明ですが、それが恋だということで納得しておきますね。
あとわたし個人的に高橋光臣さん好きなのですが、高橋さんのヴァレンタインも良かったな。
これもなぜプローティアスを許せるのか、なぜ山賊の総長になっていたのかは意味不明ですが、物語だということで納得しておきます。笑
蜷川作品は舞台の奥行きを使った演出が特異的だといつも思っていたのですが、今回は客席を存分に使った演出になっていて、観客を巻き込んでいく感じが喜劇っぽくて楽しかったです。
中央通路側の皆さんはちょっと美味しいかもしれない。
大真面目に喜劇を演じるってわたしには絶対できないですが(笑っちゃって無理)、こういう喜劇を観るのもいいな〜と単純に思いました。
とっても楽しかったです。