思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

151010 PRIDE @スヒョンジェシアター

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19:00
필립 フィリップ : 강필석 カン・ピルソク
올리버 オリバー : 박성훈 パク・ソンフン
실비아 シルビア : 이진희 イ・ジニ
의사/남자/피터 医者/男/ピーター : 이원 イ・ウォン

***

今期PRIDEのmyまっこんでした。
今期2回目、あわせて3回目ですが、やっぱり複数回観ると自分の理解も深まるし台詞も聞き取れてきたりするので、楽しみ方が変わってきていいですね。
特にお気に入りなシーンとなったのは現在のシーンで、アフリカから贈られてきたフィリップの写真と手紙のところ。
なんだか少しときめいてしまいました。
「お前が呼べばいつでも振り返る準備は出来ている」…なんて。甘いよ!!笑

過去と現在で対比するような台詞や設定も、ちゃんと気付けていなかったこともようやく今回気付くことができて、これがきっとこの作品の面白味なんだということが分かりました。
一瞬で過去と現在が交差する感じ。
例えば、
過「わたしも幸せになりたいけど、まずはフィリップが幸せでいてほしい」
現「わたしがまずは幸せになるのよ!」
というシルビアの言葉があったり、
パレードに来ていた90歳代のカップルは過去のフィリップとオリバーのことなんだろうし(お友達に教えていただいてはっとしました)、今パッと思い出せないけど、まだまだ他にもたくさんあるんだと思います。
全部理解出来ていないのが残念ですが、いつかまた日本でも上演されるといいなと思っています。

PRIDEカンパニーとしてもだいぶ慣れてきたというか馴染んできたような感じで、アドリブなんかも多くなり、特に2015年のシーンは笑いが起きてとても楽しくなっていました。
笑いの部分は今回は結構ソンフンさんが飛ばしていて、シルビアとのやり取りでは軽く本気の殴り合いしてたし、シルビアに胸を突き飛ばされたときには仕返ししようとして、あぁ触っちゃダメ!みたいなアドリブを入れたりして、すっごく楽しそうでした。
フィリップとパレードでベンチに座って会話するシーンも、そくさまが素で笑っちゃって顔を背けて笑いを堪えてるのが分かるシーンとかもあって。
ふと素に戻る出演者の皆さんが結構好きだったりします。
やり過ぎると流れを断ち切ってしまうので難しいところですが、今回はちょうど良いバランスでした。
というか、過去のシーンがあまりにもシリアスだから、少しオーバーにしてもバランスが取れるのかもしれない。

ソンフンさんは、オリバーがあんまり想像できないなぁと思っていたのですが、変に可愛らしくせず(ちょっとオネェっぽいけど笑)自然に演じているところがよかったです。
ソンフンさんってもの凄く涙もろいんですね。
模範生のときも思いましたが、次から次へと涙が溢れていて、よくこんなに涙が出るなと。
それにつられてそくさまも結構泣いていて、なんだか一生懸命なオリバーが愛おしくなっちゃうんだろうな、と観ていて思いました。
わたしも憎めないソンフンさんオリバー、結構好きかもしれないです。
今回はウンソクさんの影を追わなかった、というのがその証拠なような気がします。

そして前回度肝を抜かれたそくさまフィリップですが、今回も本当に素晴らしくて、どこまで深くなるのか…と惚れ惚れしてしまいました。
一つ欠点を言えば声が聞こえにくいこと。笑
劇場の性質なのか何なのか、特に深く沈むときの声が聞こえづらくて…
後ろで観ることはあまりオススメできません。
その他は文句なく、特に今回はよく泣くソンフンさんとのペアだったからか、愛情と理性と揺れ動く様子がとても切なかったです。
1幕最後のシーンですが、今までわたしは「お前は誰なんだ…!」とフィリップが言っていたと思っていたのですが、今回は「俺は誰なんだ…!」と叫んでいてすごくびっくりしました。
もしかしたら今までわたしが聞き間違えていただけかもしれませんが、この言葉と同じ言葉が2幕のオリバーの台詞の中にもあって、お互いが相手を通して自分を見つめ直すそんなお話なんだな、とこの作品の主題みたいなものを自分で見つけたような気になりました。
異性愛者だとか同性愛者だとか関係なく、自分を自分でしっかり見つめて大事にしてあげないといけないですよね。
そんなメッセージをわたしはこの作品とそくさまから受け取りました。

最後はPRIDEで、というかそくさまで締めるとだいぶいい気持ちで現実に戻れるので、できれば旅終わりはそくさまの作品にしたいね、とお友達とも話してました。
幸せ気分で終われて最高です。
次はSOMLかな?これも最高だな!