思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

150708 ライムライト @シアタークリエ

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19:00
カルヴェロ : 石丸幹二
テリー : 野々すみ花
ネヴィル : 良知真次
ポスタント : 吉野圭吾
ボダリング : 植本潤
オルソップ夫人 : 保坂知寿
ダンサー : 佐藤洋
ダンサー : 舞城のどか

***

とても優しい音楽劇でした。
チャップリン作品に特に詳しいわけでもなく、石丸さんのファンでもありませんが、なんとなく優しい気持ちになりたくて選んだ作品。
わたしのイメージ通り、決して派手ではないけれどもじわっと染み込んでくる湧き水みたいな作品でした。

カルヴェロの言葉ひとつひとつが胸に染みるようではっとさせられる言葉もたくさんありました。
短期記憶型でもうすでに忘れてしまっている自分の頭の悪さにがっくりしていますが、テリーを勇気付けるために掛けた言葉は、栄華を極めたものの落ちぶれてしまったカルヴェロだからこそ出る言葉たちで、とても深い言葉がたくさん。
最期はハラハラと涙が零れる形で泣いていました。

石丸さん、ベスで観て以来でしたが、カルヴェロをひたすら優しく演じていたように思いました。
あまり嫉妬や焦りみたいなものは表現せず、テリーをそっと見守る形で身を引く姿に愛を感じて、もう一度舞台に立つという強い気持ちがすべてのパワーになっている、そんな風にわたしには見えました。
野々さんの可憐なバレリーナも素敵だったし、良知くんのネヴィルも恋敵だけれども決してでしゃばる感じではなく、惹かれ合う雰囲気がとても良かった。
こんな2人だからカルヴェロも身を引いたんだろうな、って思える2人でした。
圭吾さんは何をやっても個性的かつ素敵なのですが、今回は1人何役もやっていて、それでいてエンターテインメント性を忘れない、さすがな存在感。
キャストも少なく、石丸さんと野々さん以外は一人で何役もこなしていらっしゃいましたが、最後まで集中して観ることができました。

チャップリンの映画、実はまだ観たことがないので、時間があるときに観たいと思います。
我が妹が大好きだという街の灯が観てみたいな。