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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

150307 NTL 欲望という名の電車

Movie Report Play
ラインナップが出てから、絶対に観に行こうと思っていた作品。
NTLは上演期間が短くていつも見逃してしまうので、ちゃんとスケジュールに書き込むぐらい観たい作品でした。


テネシー・ウィリアムスの傑作で、何度も舞台化されているのですがわたしにとっては初。
今回上演されたのは現代に設定を移したバージョンで、ヤングビックシアターという劇場での作品。
この劇場は舞台セットをどのようにでも設置できるのでチャレンジングな演出が多いそうで、今回も実はセンターに舞台があり、その舞台が絶えず回り続けているのだそう。
ただ、NTLは映画上演なのでカメラが固定されているわけではなく、その臨場感は少し薄かったかなといった印象はありました。
回る舞台も賛否両論あったそうなのですが映画館で観ていた分には特に気にならずです。

世界中で何度も上演されている名作だけあって、とてもおもしろい作品でした。
ただキャストによってだいぶ左右されそうではあります。
今回主演のブランチを演じたジリアン・アンダーソンの演技は痛々しくてわたしは好き。
そういう役作りだったのかもしれませんが、喋り方に少し癖があって、それがまたさらに痛々しく思わせてくれてブランチという人間を表していたように思いました。
もしかしたら苦手な人もいるかな?といった印象はありますが。
最後はもう哀れで哀れで観てるのがつらいほどの熱演で、一公演ごとに廃人になりそうです。

妹の旦那スタンリー役のベン・フォスターも良かった。
劣等感の塊のような退役軍人。
このスタンリーとブランチがあらゆる場面で対比的に描かれていたのが興味深くて、相容れない二人の姿がはっきり見えておもしろかったです。
男と女、理想と現実、妄言と暴言、希望と絶望、いろんな対比が描かれていて、最後のシーンは図らずも涙が出ました。

テネシー・ウィリアムスはまだ2作しか観ていませんが、人間の心の空洞とか、壊れてしまった心だとかを独特の手法で描き出すあの視点が素晴らしいと思います。
わたしの中でとても好きな劇作家さんになりつつありますね。
次観る予定にしている地獄のオルフェウスも楽しみ。