思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

150301 Les Misérables @The Imperial Theatre

f:id:maayu64:20150322192147j:plain
f:id:maayu64:20150322192200j:plain
15:00
Jean Valjean : RAMIN KARIMLOO
Javert : WILL SWENSON
Fantine : CAISSIE LEVY
Thenardier : CLIFF SAUNDERS
Madame Thenardier : KEALA SETTLE
Epinine : BRITTENEY JOHNSON
Cosette : SAMANTHA HILL
Enjolras : KYLE SCATLIFFE
Marius : ANDY MIENTUS
Gavroche : GATEN MATARAZZO
Little Cosette : MCKAYLA TWIGGS
Young Eponine : ANGELI NEGRON

***

ラミンのバルジャン。
4starsで歌声を聴いてからすっかりあの声のファンになったラミン。
いつかは作品で観てみたいと思っていましたが、今回念願叶って観ることができました。
ラミンじゃなきゃレミは観なくてもいーやとまで思っていたのですが、その日のキャストがギリギリまで分からないのがBW。
キャスト変更ありませんように…!というわたしの願いが叶い、しかもラッシュチケットも無事にゲットし$37での観劇。安い。感激。

ただ、ちょっと様子が違うなと思ったのは初めの幕が開いた瞬間から分かりました。
幕が開いただけなのに観客の皆さん大歓声。それも黄色い歓声…
ヘドの時にも若干感じてはいましたが、あれはあれで盛り上がりが必要な作品なので特に違和感はなかったのですが、さすがにレミは違和感感じまくりでした。
なぜか笑いを取ろうとしなくてもマリウスが笑いを取ってしまうという雰囲気。
テナルディエ夫妻がバンバン笑いを取っていくのは問題ないのですが、マリウスはそんなキャラじゃないよーとこちらは戸惑ってしまいます。
そんなものすごく慣れない雰囲気で進行していくストーリーが、何だかわたしの知っているレミとは全くの別物に感じてしまいました。
最終的にはアメリカはレミ向きの国ではないのだなぁと思ってしまったり。

ファンテーヌは地声で高音も歌い上げるようなタイプで、今までに観たことがないタイプでした。
新演出は映画の流れを汲んでファンテーヌを強く描いている、と日本版レミの音楽監督さんが言っていましたが、今までに観たファンテーヌの中で一番強かったかもしれないですね。
あとはアンジョの脚が長すぎてめちゃくちゃ気になったのと、コゼットはやっぱりこのきれいなソプラノが出る人が日本でも演じてほしいなと思ったこと、ガブとクールフェラックの関係性が深めに描かれていたことを、忘れないようにここに書いておきます。

ラミンバルジャンはもの凄く声や歌が良いだけに、演技要素が観客に打ち消されてしまったような気がして、なんだかもったいないなぁと思ってしまったのが正直な感想。
キャストや演出が、という訳ではなく、舞台は観客がいてこそ成立する訳で、客層の雰囲気が何よりも完成度に影響するのではないでしょうか。
やっぱり観客が喜んでくれるような演技を俳優だってしたいだろうし、演出だってそれを意識するはず。
なので、完全に自分の好みの問題ですが、BWに向いている作品とそうでない作品というのはきっと存在していて、それを考慮した上で作品を選んで観ると、全体の満足度が高まるんだと思います。
そんなことを今回のBW遠征では学びました。
海外で公演を観るときの心得。笑

個人的には、WEで演じるラミンのバルジャンが観たいな、と思いました。