思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

150128 TRAILS @Theater green

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19:00
セス : 藤岡正明
エイミー : 富田麻帆
ロマンダ警備官/ママ・ハーレー : 荒木里佳
モリー警備官/フェイス : 水野貴以
ダン警備官/ヴァージル : 柳瀬大輔
マイク : tekkan

***

曲が素晴らしいとの評判だったので観に行ってきました。
コンサート形式を経ての本公演だそうで、作り手さんと俳優さんみんなが作り上げたような素敵な作品でした。

初めて行った池袋のシアターグリーンは小さな劇場で大学路の小劇場みたいだった。
ちょっと傾斜がキツすぎる気もするけど。
そんな小さな劇場でアパラチア山脈のトレイルコースを表現するのは大変だと思いますが、色々と動線を工夫していて、本当に山を歩いているように見えるのが不思議でした。

ストーリーは幼なじみ3人の三角関係で、ありがちだけども、なるほどね、と思えるところもあって悪くなかったです。
藤岡さんの演技が良かったな。
子供時代、20歳頃、現在の34歳と演じるのですが、どれもすごく上手だった。
そして何よりも武器なのはあの歌声だなぁと改めて思いました。
曲調もきれいな曲が多いので、声がもの凄くつやつやしていて音に乗っている感じ。

tekkanさんも初めて拝見しましたが良かったです。
いつもはポップスを歌っている方なのかな?よく存じ上げませんが…
すべてが上手くいっていて自信溢れる大学生、っていうマイクの雰囲気がとても似合っていらっしゃいました。

アンサンブル?一人多役?の3人は色々な役で出演されるのですが、柳瀬さんのしびれるような低音も(四季時代はJCSのジーザス役だったらしい)、荒木さんのヒッピー、ママ・ハーレーも素晴らしくて、特にママ・ハーレーの優しさにはセスと一緒に泣かされました。
結局セスを立ち直らせたのはママ・ハーレーの言葉だとわたしは理解しています。

全体的にとても良かったのですが、残念なことにヒロインのエイミーがわたしには全くはまりませんでした。
とにかく歌が、合わない。
藤岡さんとが特に合わなくて、一緒に歌うときは耳センサーが藤岡さんの声だけを拾うように動いておりました。
もう、エイミーは二人の想像の中だけにして出さなくても良かったのでは?と正直思ってしまいました。ごめんなさい。
もう一人の方で観たらもっと物語に入り込めたのかなぁと思うと残念ですが、この日しか行けなかったのだからしょうがない。

残念なこともあったりしましたが、もっと洗練されていい作品になる予感はします。
小劇場作品を日本であまり観たことがなかったので、こういう劇場でこれくらいの規模でも良作はやっぱりできるんだなぁと実感。
初日だったこともあり、プロデューサーの四宮さんがカーテンコールのご挨拶で舞台に上がったのですが、感涙と言うに相応しいような涙を流しながら作品を日本に呼んだ経緯をお話されていました。
スタッフ、キャスト、バンドと皆さんが大切に育てている作品はきっともっと大きくなると思います。
個人的にはクリエぐらいが似合うかな、と思うので、ぜひこれからも再演を重ねて頑張ってほしいと思います。
応援しています。