思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

141130 アリス・イン・ワンダーランド @青山劇場

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13:00 東京千秋楽
アリス・コーンウィンクル : 安蘭けい
帽子屋 : 濱田めぐみ
ウサギ : 平方元基
クロエ : 唯月ふうか
モリス : 松原剛志
エル・ガド : 小野田龍之介
芋虫 : 新納慎也
白のナイト / ジャック : 石川禅
ハートの女王 : 渡辺美里

***

千秋楽になってしまいましたが、ようやく観に行ってきました。
去年も観たいと思っていたのに観れなくて残念に思っていたので、ほんとにようやく、といった感じ。
できれば去年のかっきーとまりおさんが観たかったけど贅沢は言わない。

安蘭さんアリスもコミカルでとっても良かったのですが、とにかく帽子屋濱田さんが素晴らしかった。
完全なる悪役というのはこんなものだ!と全身全霊で演じていたかのよう。
はっきり言って超怖い。子供いたら泣くんじゃないかな。笑
実は二都のマダム・ドファルジュでしか観たことがないので、ど迫力の印象しかないのですが、それが今回の帽子屋でさらに上書きされました。
まさしく日本のディーバ。

わたしには子供がいないのでアリスに共感、という形ではないのですが、作品を通して自分を振り返る時間にはなった気がします。
忙しさにかまけて横着になったらだめだよなーと改めて反省。
わたしがそのことに気づいたきっかけとなった数年前、かなり周りの人を傷つけてしまったことがあって、それ以来『心の余裕を持って仕事をする』をモットーに働いています。
余裕がないといい結果なんて出ないし、自分がしんどくなるだけ。
わたしの場合、その余裕に漬け込んできたのが舞台だったりするのですが(笑)、うまくバランスを取って充実した生活を送りたいといつも思っています。

あ、なんか話がずれちゃった。
アリスの話に戻すと、ワンダーランドの住人さんたちが個性的で可愛い作品でした。
芋虫新納さんをはじめ、禅さんまで歌い踊る姿に感動。
老若男女問わず楽しめる作品なんじゃないかなと思いました。
欲を言うと、舞台セットがもっとおとぎ話風だったらいいのに。
鉄筋むき出しのセットとか、ワンダーランドなのにちょっと夢に欠けます。
資金的な問題もあるんでしょうけど、その辺り徹底してもらえたら。
アンサンブルさんの衣装やダンスはとってもよかったのにそこだけ残念。

あと、前半が長くてちょっと集中力が途切れてしまうところがありました。
もっと短くてもいいのでは…と正直。
皆さん楽しそうに演じていらっしゃいましたし、物語のラストに続いていく前章みたいなものなので大切なのは分かりますが。
最近短くてすっきり観れる作品がお気に入りなのです。
2幕に入ってからはさっきも言った通り、自分に置き換えて観ることができたり、エル・ガドや芋虫がアリスの一部なんだと気付きおもしろいなーと思いながら観ることができました。

今回の千秋楽はただの千秋楽ではなくて、青山劇場最後のミュージカルということでご挨拶では皆さんぐっとくるようなところがあったようです。
安蘭さんが愛おしそうに会場を見つめていたのが印象的でした。
役者さんたちにとってもたくさんの思い出が詰まった場所なんですね。
実は人生最初で最後の青山劇場だったのですが、そんな最後の瞬間に立ち会うことができてわたしも嬉しかったです。

アリスとしては、地方公演がまだ残っているようですが、きっとまた再演もありますよね。
場所がどこになるかは分かりませんが、素敵な作品のリレーが繋がっていくといいなと思います。