思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

140907 シェルブールの雨傘 @シアタークリエ

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17:30
ギイ : 井上芳雄
ジュヌヴィエーヴ : 野々すみ花
マドレーヌ : 大和田美帆
エリーズおばさん : 出雲綾
カサール : 鈴木綜馬
エムリー夫人 : 香寿たつき

***

切ない切ない切ない…
なんで戦争はこんなにもたくさんのことを奪っていくのでしょうか。

5年ぶりの再演ということでとても楽しみにしていました。
言わずと知れた名作なので原作映画も観たことがあり、美しい旋律の音楽とカトリーヌ・ドヌーブの可憐さが素晴らしいと思っていたのですが、ミュージカル版は何にも増してよしお先輩ギイの素敵さが際立っていました。(ただファンなだけ?)
冒頭の自動車工場で働きながら歌い踊るシーンから目が釘付けだったのですが、1幕最後の別れのシーンや戦争のシーンが泣けて仕方ありませんでした。
セリフのような旋律の歌が多いのですが、あの戦争のシーンだけは感情がむき出しになるような歌なんですよね。
歌声も好きなのですが、わたしの中で歌っているよしおさんは常に演じていて、いつも丁寧にその人物を演じている姿が好きなんです。
今回のギイもほんとに素敵でした。

はっ!ついつい熱く語ってしまった…

今回のシェルブールの皆さん全員が歌上手さんで、作品としての完成度も非常に高かったと思います。
とくに香寿さん素敵だったなぁ。
エムリー夫人の、女としてどう娘に幸せを掴ませるかといった思いやりにはぐっとくるものがあり、映画版では若干お母さん強引だなぁと思っていたのが今回は払拭されていました。

そして何よりあの難しい曲たちをよくぞ…
特別に(?)カーテンコールの時にご挨拶があったのですが、今回は指揮者が舞台上から見えないそうで、曲の出だしとか分からなくなったときとか対処できないんだそうです。
指揮者が見えないって大変なんです!と香寿さんもおっしゃってましたが、皆さん素晴らしいの一言ですね。
カーテンコールのときに鈴木綜馬さんが即興替歌で「わたしには難しすぎる〜」と歌っていらっしゃっていたのがおもしろくて可愛らしかったです。笑

衣装もとっても素敵でした。
特に香寿さんのフランスのご婦人、といったクラシックなワンピースがよくお似合いで、目でも楽しませてもらいました。
フランス行ったことないのでものすごくフランスへの憧れが高まりました。
あんなワンピース着てわたしもパリの石畳を歩きたい。(似合うかは別として)
ジュヌヴィエーヴも可愛かったし、よしおギイの作業服も軍服もよくお似合いでこういう細かいところが日本は素晴らしいよなぁと感心。

ミシェル・ルグランの独特の世界観に引き込まれてあっという間の2時間でした。
独特で派手ではないですが、1シーン1シーンが丁寧に作られたことが分かるような素敵なミュージカル。
映画にないシーンがミュージカルでは追加されてたり、映画よりも背景描写が細かくて分かりやすいかもしれない。
お気に入りの作品のひとつになりました。
そして何より、よしおさんで観れて良かったです。