思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

140817 PRIDE @大学路アートワンシアター2館

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プレビューでまだキャスト表がなく…
ジョングさんごめんなさい。

15:00
필립 フィリップ : 이명행 イ・ミョンヘン
올리버 オリバー : 박은석 パク・ウンソク
실비아 シルビア : 김지현 キム・ジヒョン
남자/피터/의사 男/ピーター/医師 : 김종구 キム・ジョング

***

上演時間3時間ということで物議を醸していた演劇作品。
テハンノで3時間超えって初めて聞きましたよ。笑
しかもこの日はチケット発券の機械がご機嫌斜めなようで、チケットブースが大変なことになっておりまして、飛行機の時間があるわたしは延長が許されず超ドキドキしながら開演を待つというスリリングさ。
なんとか開演時間5分遅れぐらいで始まってくれたので良かったです。
危ない、日本に帰れないところだった。

まだプレビューだったので、時間の短縮だとか内容も変わっているかもしれません。
わたしの席の後ろに演出家さんもいらしていて、メモを取りながら観ていたので。
確かにもう少しいらないシーンとか台詞をばさっとカットしてもいいかもしれませんね。
30分は短くなるんじゃ?と観たお友達と話していました。
(そんなことなく、相変わらず今も180分だそうですが。笑)

よく内容を知らないまま出演者がわたし好みの俳優さんたちで、とりあえず観に行かなきゃ!という気持ちで観に行きましたが、またしても性的マイノリティを扱ったお話でございました。
なんだか今韓国はそういうお話が流行りなのでしょうか?
思えばどこもかしこもそんなお話ばっかりですね。
そしてそんなお話には必ずキャスティングされるウンソクさん。素敵。笑

スタクのジョンが可愛すぎて一気にファンになったわたしですが、今回の作品でも魅力満載で観てるだけでニヤニヤしてしまいました。
特に現代のオリバー!
ジョンに通じるようなダメっぷりで、フィリップに縋り付く姿が可愛かったです。
やはりウンソクさんの困り顔は天下一品。
ドラマでの活躍が増えそうだと聞いたので観ておくなら今のうちなのかな。
舞台にも出続けてくれたら嬉しいのにな。

ミョンヘンさんも良かったなー。
ミョンヘンさんは、あんまり表に出し過ぎず苦悩を表現するのがとっても上手いとわたしは思っているのですが、今回も真面目で物静かな役どころで、悶々と悩んでいるところがさすがの一言でした。
オリバーに問い詰められて一度爆発してしまうのですが、そのシーンがまた哀しくて…
性的なシーンは韓国ではご法度なのかと思っていたのですが、そうではないのですね。
ドラマはダメでも演劇や映画だとR指定が管理ができるからいいのかな?
ラストシーンのフィリップとオリバーの表情がとても好きなのですが、フィリップとしては、過去では妻とオリバーと社会との間での葛藤に苦しみ、現在ではオリバーの自由奔放さに振り回されて苦しみ、それがあってこその今だから最後あんな表情ができるのかもしれない。
そしてラストシーンがあんなに素敵なのかもしれない。
そんな風に思いました。
だからこそあのラストでわたしは救われたような気持ちになりました。

あとは忘れてはいけない、シルビア演じたジヒョンさん。
今回ただの同性愛に葛藤するお話にならなかったのはシルビアの存在があってこそ。
ものすごく大きな役割を背負っているような気がしました。
ジヒョンさんはそんなシルビアを過去では貞淑な妻として、現在はオリバーの良き相談相手として、全く違った雰囲気で演じ分けています。
違いすぎて別人のよう。
シルビアは舞台上で場面転換するシーンも多かったのですが、髪の毛を解く一瞬でよくあんなにすっと違う人になれるもんだなと驚嘆。
ジヒョンさん凄すぎです。
そくさまが一目置くだけありますねー。
初めて観た日本風月主のときからバンジーを経てずっと好きでしたが、この度信頼できる俳優さんにランクアップしました。
数少ない好きな女優さんです。
もう一人の方、存じ上げないですが、ジヒョンさん以外で観ることはもうないような気がします。

ジョングさん演じる謎の男は、わたし的には謎のまま終わってしまいました。笑
とりあえずインパクトはものすごく大きくて、美脚を惜しげもなく披露してくださった最初の姿は脳裏に焼き付いています。
男らしい役しか観たことなかったので新たな境地を開かれたような気が…笑
もっとお話に絡んでくるのかな?と思っていたのですが、全体的に出演時間が短く、しかも人物設定が変わるのでお話的に大事なのは分かるのですが、個人的な意見としてはもっと出番が欲しかったです。

당신이 당신에게 닿을 때 까지
あなたがあなたに届くまで

というのがこの作品のテーマですが、言葉の問題なのかイマイチ繋がりがはっきりしなくて理解しきれなかったのが残念。
過去と同じセリフだったり音楽だったり、そういうところでリンクさせていたのだとは思うのですが、見逃したところも多そうで若干悔いが残りますが、ただわたしの中でもうキャストは固定されてしまったので(あ、デフンさんは観てみたい)、同じキャストがピタッとはまる日程でなければ観ないと思われます。
わたしの信頼できる俳優さんリストに載っている、力のある俳優さんたちばかりの作品を観れて幸せでした。