思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

140906 HISTORY BOYS @世田谷パブリックシアター

18:00
シングルキャスト
 
***
 
一度ではあまり消化しきれず思わずチケットを追加してしまいました。
二回観てようやくすっと落ちるような気持ちになれたかな。
色んな人間模様があって、その中には同性愛的な要素も含まれているのですが、そこはメインメッセージではないとわたしは感じました。
この作品のメインメッセージはやはり『教育』ですね。
 
自分が受けてきた教育とは全く違うものではありますが、アーウィン先生とヘクター先生の信念、教育とはいったい何なのかをずっと投げ掛けられてるような気がしました。
いい大学に行けばそれだけ未来が開けるのも間違いではないし、それだけでは得られない教養も、人として成長するには持っている価値がある。
すべてを手に入れられれば言うことはないけれど、その時々によって必要なこと、欲していることは違う。
受け取る生徒たちがそれぞれ違うから未来も変わってくる。
教育ってすごく面白くて難しいなぁとつくづく思います。
 
『次の人へ渡せ』
 
やっぱりこれが教育なのですよね、ヘクター先生。
 
千秋楽に近かったので、一度目よりもキャストの皆さんの息が合いアドリブも入るようになっていてさらに楽しくなっていました。
アーウィン先生役の中村さんがやっぱりとっても良い。
自信満々な序盤からデイキンに心を知られて揺れ動く後半の変わりようが手に取るように分かって、それでいて自然で上手いなぁと感嘆。
眼鏡を取らないことを最後の砦にしているのですが、この日はカーテンコールの最後に捌けるとき、デイキンに向かってパッと眼鏡を外したんです。
これはたぶんアドリブなんだけど、そのしたり顔がまた素敵で最後の最後に持っていかれました。
なんてニクい演出を…
また違う作品も観てみたい役者さんになりました。
 
そして相変わらずわたしの好きなスクリップス橋本さんは今回も素敵で、あの絶妙な立ち位置が素晴らしいんだよな、とひとり納得。
映画版のスクリップスもとても良くて、それを観たからというのもあるのかもしれません。
彼もまた観たい役者さんになりました。
 
かなり終わってから時間が経っているので記憶から薄れている部分もあるのですが、今覚えているのとはきっとその時にも思っていて、今まで心に残っている印象深かったことなんだと思います。
韓国版もですが、再演を繰り返していってくれればいいな。
また会える日を楽しみにしています。