思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

140629 十九歳のジェイコブ @新国立劇場 小劇場

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13:00
ジェイコブ : 石田卓也
ユキ : 松下洸平
キャス : 横田美紀
ケイコ / ロペ : 奥村佳恵
高木直一郎 : 石田圭祐
直一郎の妻 / 女中 : 西牟田
友子 / ユキの姉 : 山口惠子
君原 : 有薗芳記
西脇 / 上村 / 補導員 / ジェイコブの兄 / ナイフを持った男 : 中野英樹
吉 / 四十男 / ヤクザ2 : チョウヨンホ
矢城 / ヤクザ1 / ユキの兄 / 酒井和哉
ミオ : 新部聖子

***

なんとも退廃的な作品。
小説の背景や中上健次さんの作品に詳しいわけではないので理解が不足しているかもしれませんが、舞台の使い方や後ろで流れるジャズが印象的な作品でした。
何回か観て理解を深めればもう少し違った見方になるような気もするのですが、何回も観れるような作品でもないような。
すごくメッセージ性は強いのですが、理解できているのかと言われるとごめんなさいと言うしかありません。
とても難しかった。いい作品で個人的には好きなのだけれども。

その中でも若い役者さんたちの熱演が光っていたように思います。
役どころなのだとは思いますが、石田卓也くんがずっと何を考えているのか分からなくて混乱。
それが狙いなのだと思うので、きっとわたしは優秀な観客だと思います。笑
すごく官能的なシーンもあるのですが、そこですら感情が見えなくて、結局ラストまでジェイコブが何を求めていたのかが掴めずじまいでした。
その分松下くん演じるユキは、少しぶっ飛んではいるものの複雑な環境の中で破滅していく様子が哀しくて痛々しかったです。
松下くんは辻くんのような明るく元気な役もすごくいいのですが、少し影のある痛々しい役がとっても上手ですね。←褒めてます。
わたしの入りがスリルミーだからかもしれませんが。
お仕事も順調なようで、秋にまた銀河劇場で会えるのを楽しみにしていたいと思います。
女の子たちも、体当たりの素晴らしい演技を見せてくれました。
舞台女優さんってすごいな!と思わせてくれるような演技でした。

ミュージカルだけでなく演劇を少しずつ観るようになって、難しさやおもしろさを分かるようになってきました。
色んな表現の仕方があって、受け取る側もそれぞれで、そうやって成り立っているんだなーと。
そんなことを何だかんだ考えるのがすごく楽しいです。

まとまりのない文章ですがこの辺で。