여산 僧侶ヨサン : 김학선 キム・ハクソン
현재의 정혜 現在のジョンヘ : 정재은 チョン・ジェウン
오진호 オ・ジノ : 정승길 チョン・スンギル
일정 僧侶イルジョン : 이영석 イ・ヨンソク
오민호 オ・ミノ : 이명행 イ・ミョンヘン
윤기준 ユン・キジュン : 조영규 ジョ・ヨンギュ
과거의 정혜 過去のジョンヘ : 조윤미 ジョ・ユンミ
오운화 オ・ウンファ : 채윤서 チェ・ユンソ
이상무 イ常務 : 호산 ホサン
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ずっとずっと気になっていた演劇、『青い日に』。
GW中に行こうと思っていたのですが、休日は16時からの一回公演というパルレ方式で、日程が合わずに観れなかった作品でした。
それでも諦めきれなくて、どうしても観たくて観たくてすでにチケットを取っていたムンソンさんよぼしょを蹴って観に行ってしまいました。
でも、素晴らしい作品で全く後悔なし！大正解！自分を褒めたい！(←言いすぎ？笑)
ストーリーは韓国の民主化運動の始まりである光州5.18事件を題材にしていますが、決して重すぎず悲観的ではない、最後に胸がキュッとなるような余韻を残す素敵な作品でした。
流されやすくて優しくて弱くて誰よりも生きたいと願う青年オ・ミノと、強く暖かく愛情深い女性ユン・ジョンヘを中心に、その時代に生きた人々の過去と現在を描いている作品。
動きやセリフ回しなんかをコミカルに描いている場面も多くて、その辺りの演出も秀逸です。
それに大きく貢献しているのが何と言ってもイ・ミョンヘンさん。
ソクジュンさんと出演されていたSteady Rainではソクジュンさんに引っ張られて抑えて演技をされていたようなので、これぞ！という演技がずっと観てみたかったのですが、さすが期待を裏切らない。
汗だくになりながらの熱演でした。
コミカルなところは思いっきり、仲間を裏切ってしまい一人生き残ってからの姿は本当に痛々しく、色んな表情が演じられる素晴らしい俳優さんです。
事前にチケットが買えなかったので当日劇場で買ったのですが、なんとセンターブロック最前列。
最近なぜか最前列に縁があります。
すり鉢状の劇場なので自分の足元が舞台の高さなので、もう目の前に役者さんがいて迫力満点でドキドキです。
拷問シーンなんかもあるのですが、ほんとに舞台の穴に水が張ってあってそこに頭を突っ込むというリアル拷問なんです。
あれはちょっと目を背けたくなってしまいましたが、ものすごく迫力があって役者魂を感じるシーンでした。
大体の内容は言葉が全部分からなくても分かるのですが、残念ながら劇中で出てくる歌や詩の内容が分からないので、もしかしたら重要なメッセージを聞き漏らしているのかもしれません。
でも、最後のシーンで全てが納得できる。
とっても美しいラストシーンは磁石を思い起こしてくれました。
ヨサンの立ち位置がミノと被って、ミョンヘンさんの表情が見えなかったことだけが心残りですが…
こんな素晴らしい演劇が日本円にして2,000円ちょっとで観られるなんて信じられません。
最近ミュージカルがブームな韓国では、そのブームに乗ってチケット代も高騰していて、簡単には手を出せないような雰囲気になってしまったことも演劇を観始めた理由のひとつでもあるのですが、歌があってもなくても伝わり方は同じなんだな、と最近思いつつあります。
中には難しいお話も多いですが、この青い日には自信を持ってオススメできます。
5.18に合わせて、毎年5月に公演があるようです。
来年も機会があれば必ず観たい作品のひとつになりました。
