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タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

131213 ジーザス・クライスト=スーパースター [ジャポネスクバージョン]@自由劇場

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ジーザス・クライスト : 神永 東吾
ユダ : 芝 清道
マリア: 高木 美果
カヤパ : 高井 治
アンナス : 吉賀陶馬ワイス
シモン : 佐久間 仁
ペテロ : 五十嵐 春
ピラト : 村 俊英
ヘデロ : 下村 尊則

***

数年ぶりのJCSジャポバージョンを観てきました。
前回観たのがまだこんなに舞台を観始める前で、なぜ観に行ったのかさえ覚えていないのですが母と観に行き、仕事終わりでかなり疲れていて記憶がないところが多々ありまして…
それから時は過ぎ(笑)、いつか観たいと思っていたらちょうど良い具合に今回観ることができて感激。
前回観たのが後でその時のジーザスはジュンヒョンさんだったと知ったときの衝撃はかなりのものがあり、覚えてないなんてもったいないことをした…と後悔していたのでリベンジです。
ソウルでJCS何度も観た上にどっぷりとミュージカルの世界にはまっている今ではきっと違った解釈ができるだろうと自分でも楽しみにして行ったのですが、予想を裏切ることなく楽しめました。
ほんとはエルサレムバージョンも観る予定だったのに観れなくて残念。

前に観た記憶がほとんどなくなってしまっていたのですが、舞台を観ていると不思議なもので少しずつ思い出してくるものですね。
あーこうだった!と思いながら観るのもなかなか楽しくもあったのですが、やはりこのジャポネスクバージョンというものは全体として完成しているんだな、というのが今回観て一番思ったこと。
プリンシパルはもちろんですが、アンサンブル、大八車の舞台装置から白子(黒子じゃないから白子でいいの?笑)まで、全てが完成形。
素人のわたしに言われたくないかもしれませんが、世界のどこに出しても恥ずかしくないと思います。
歌舞伎メイクの効果なのか、感情が表に出にくいことでより神聖さが増していますよね。
舞台が白い、というのも一切を排除してより世界観を強めている気がします。

神永さんジーザスはほんと普通の青年という感じで、ユダが諭そうとした意味が分かるというか、民衆に祭り上げられてしまったけれども実際自分がそうではないことをきちんと分かっているんだな、と思う感じ。
ウンテさんの硬質なジーザスともマイケル様の懐の深いジーザスともまた少しずつ違っていて、色んな解釈・演じ方があるんだなーと感慨深かったです。
ゲッセマネもとても良かったのですが、韓国版を観慣れてしまったのでここはあともう一歩!といった感じ。
作品中、唯一と行っていいほどジーザスが感情を爆発させるところなので、ここは迫力が増せば増すほどジーザスの葛藤が浮き出るような気がして。
ただ、ゲッセマネに入る直前、韓国版はなんとなく、くるよくるよー!といった煽りを感じていたのですが(笑)、ジャポではそんなことなく流れの中でのゲッセマネですね。
ユダの裏切りからの流れがよくてその辺りは好きだったな。

芝さんユダ、初めのHOTMで声が出てなくてちょっと心配でしたが後半持ち直していて、Superstarでは絶好調になっていました。すごい。
言葉が分かるからか、ジーザスのことをお前と呼ぶことが新鮮だったのですが(韓国版は너じゃなくて당신だった気がする)、一人の人間としてジーザスを見ているユダの姿がとても印象的で、裏切るまでの葛藤がよく表れていてよかったです。
ほんとにジーザスのことを人間として愛していたのですね。切ないね、ユダ。

韓国版と一番違うのはマリア。
わたしはソナさんマリアしか観れなかったのですが、ソナさんだからなのか、韓国版JCSではかなりマリアがフューチャーされてましたがジャポではそんなことありませんでした。
マリアが主役だったっけ?みたいな歌い上げるシーンもないしかなり控えめ。
でも高木さんマリアの包み込むような優しさ溢れる歌声は素晴らしくて感激。
個人的にはマリアの描かれ方はジャポの方が好きかな。

下村さんヘデロはかなりのインパクトだと教えられていたのですが噂の通り。笑
美脚をご披露いただきご馳走さまでした。

カヤパ、ピラト、アナスをはじめとして今回は豪華キャストだったそうで、四季には疎いわたしには細かくは分からないのですが、とりあえず素晴らしかったことだけは分かります。
時間があればリピートしたいところですが今回は短い上に忙しくて難しいのが残念。
やっぱり作品としても大好きなので、また来年の(ありますよね?)再演を楽しみにしていたいと思います。