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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

【記事和訳】さらに深まった感性に立ち返る <バンジージャンプする> カン・ピルソク、イ・ジェギュン

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<バンジージャンプする>はカン・ピルソク、イ・ジェギュンにとって格別な作品だ。2009年、曲一曲を聴いて<バンジージャンプする>に魅了されたカン・ピルソクは以後作品の長い揺籃期を共にし、イ・ジェギュンはこの作品で初主演を任され右往左往する忘れられない時間を過ごした。<ドクトル・ジバゴ>から始まった二人の縁も<バンジージャンプする>を通じてより深くなった。イ・ジェギュンにとってカン・ピルソクは暖かくも率直な意見をくれる先輩であり、カン・ピルソクはイ・ジェギュンを見ると自身の20代に戻るかのようだ。
db:月曜日にミュージックエッセイを観ました。(インタビューは8月21日に行われた。)久しぶりに<バンジージャンプする>の舞台に上がる感想はいかがですか?
カン・ピルソク(以下カン):僕はその前日にひどい風邪を引いてしまって非常に心配していました。1年振りに帰ってくる初舞台で、観客の皆さんの期待値を高めて差し上げなければならないのに声があまりにも出なくて。それで凄く緊張しました。初めに感じたのは客席の雰囲気があまりに落ち着いていて何か上手くいかなかったのかと思ったのですが、そうではなくて皆さん本当に集中して観てくださっていたようです。それがとても良かったです。観客の皆さんがこの作品を本当に好きだという感じを受けたので、非常に力になりました。
 
db:今公演では少し変わったところがあると聞きましたが。
カン:全体的なプラットホームは同じです。メインの曲は変わっていなくて、キソク・テグンの歌が変わります。以前の曲が黒人バンドのグルーブを感じさせるような曲だったので、拍子が難しくちょっと合わせられなかったんです。シーンに合わせて変更される曲も2.3個のようです。
イ・ジェギュン(以下イ):今回変わったキソク・テグンの曲もいつの間にか馴染んできました。メロディも少しおもしろくなったようですし。
カン:劇中の内容を歌にちょっと入れたようです。その場面がもっと早く楽しく過ぎそうです。
 
db:ヒョンビンの歌の中では変わったところはありませんか?
イ:ヒョンビンの歌は変わるところはありません。イヌ・テヒの歌もそうです。
カン:台本中では若干難しかった部分が易しく親切に修正されました。例えば、ヒョンビンがどうして突然混乱するようになるのかといった部分。以前のももちろん良かったのですが、もっと確実になった感じです。
 
db:ヒョンビンが混乱している場面で悩みがあったようです。
イ:はい。”僕のせいじゃない”と叫ぶまではヒョンビンが混乱しているということがほとんど見られなかったんです。その前にどうにかして混乱している姿を見せようとしてはみたのですが、台本になくて見せることができませんでした。それで、次回には前の部分でヒョンビンの混乱を少し見せればいいという話をたくさんしたんですよ。今年は昨年僕が悩んでいた部分を解決してくださったのでもっと感触がよくなりました。
 
db:場面転換や動線のようなものはたくさん変わりますか?
カン:場面練習を本格的に始めてはいないのでその部分はまだよく分かりません。今日初めて動線を確認し、その前まではずっと台本作業をしていたんですよ。たぶんイ・ジェジュン演出家の頭の中にはあるでしょう。初演のときよかった場面はたくさん生かして、ぎこちなかった部分は修正して、そうした方向でいくようです。
 
db:劇場がヨンガンホールへ移されたが、舞台はどのように作られるかも知りたいです。
カン:天才ヨ・シンドン舞台デザイナーの繊細さが溢れ出ていて(笑)最も'はっ'とする舞台になりそうです。感性がとても良いので舞台にもそれが表れるみたいです。
イ:とても驚きました。舞台図が出来てきたのを見たのですが本当に良かったんです。
カン:現実と非現実感が適度に混ざっています。どうしても劇場が小さくなったので前よりもっと凝縮され、以前の良かった感じも持っていて。
 
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db:ソン・ドゥソプ、キム・ジヒョン、パク・ランジュなどの新しい俳優たちが合流しましたが、パク・ランジュのへジュはどうですか?
イ:ヌナなのですがとても可愛くてヌナっぽくありません。可愛くて白くて子供みたいです。ただいるだけでもやたらとふざけていたずらしたくなります(笑)
 
db:ソン・ドゥソプさんのイヌはどうですか?
イ:まだリーディングだけしかしていないのでよくは分からないのですが、とても紳士的な感じです。あだ名が'ソンソンビ'です。ソンビ(学者、高潔な人)みたいで。
カン:'詠唱ピアノ'だと呼んだりもします。音色が柔らかくてきれいで。
イ:ヒョンもきれいですよ。
カン:僕も'きれい'ではあるけど、ドゥソプは'わぁ、きれいだね〜!'といった具合です(笑)
 
db:キム・ジヒョンさんのテヒも新しい感じだと聞きました。
カン:おお、ジヒョンとは話尽くしました。ジヒョンは本当に演技がうまい俳優です。
イ:ヒョンが毎日僕のところにきて言うんです。おい、ジヒョンって本当にうまいよな、と(笑)
カン:するとミドが拗ねる(笑) ミドはずっとパートナーだから元々よくて、ジヒョンは実は後輩(韓国芸術総合学校)なんです。それと僕が一番好きな女優なんです。学校に通っていたときからジヒョンを観るとほんとに演技をうまくやるなと思っていたんです。今日も一緒に練習をしてきたのですがほんとにうまかったです。やり過ぎないように表現することがもっと伝わることにもなります。それがとても不思議でもあり。
今回の公演はほんとに楽しみにしています。練習室でも意欲が溢れています。去年公演をしたメンバーたちがほとんどいるじゃないですか。それがありがたくて他の公演で主助演した友人たちが忙しいスケジュールにも関わらず僕たちの公演に出てくれるんです。実際俳優は欲目があって良い配役をやりたいところなのに、小さな役にもほとんどみんな来てくれたというのがほんとに胸がいっぱいというか。みんな<バンジージャンプする>を本当に好きなんだなと思って。もっとよく、もっと新しく創ってみたいという意志で燃えています。
 
db:<バンジージャンプする>のどんな点がそんなに良いのでしょうか。
カン:僕が本当にとても好きな作品なんです。観客の皆さんにもとても感謝していて、作品を非常に良くみてくださっているし。実はとても難しい作品でもあります。ミュージカルでこんなに深みを扱うことは簡単ではないじゃないですか。あまりにも最近の作品はテンポが速くなっていて。ミュージカルでこれぐらいの深みがある感情を伝達してくれるということが簡単ではないでしょう。
 
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db:イ・ジェギュンさんにとっては再公演する作品は初めてですよね。昨年の公演で惜しかった点を挙げるならば何かありますか。
イ:昨年は全部惜しかったです。僕がヒョンビンという役を完璧に理解できていなかったんです。初めての主演を任され欲もあったようで、何か見せなければならないと追われていたようなのですが、この作品は絶対に追われてはいけない作品なんですよ。昨年はヒョンが僕を見て'クソ野郎'とたくさんからかいました(笑)
カン:おむつを満たしてくれないと、とね(笑)でも実は僕も分かります。僕もデビューしてすぐ2度目の作品で大きな役を演るようになったのですが、そんな状況で大先輩たちを前に演技をするときは自信が持っている10%も発揮することが難しいんです。気に押されて。ジェギュンも練習序盤はそうだったんでしょう。でも僕はジェギュンがやりこなすことができると思っていました。この子ができないのではなくて沢山萎縮しているんだろうと思ったんです。実際上手だからおむつをを満たしてくれるだなんて冗談を言うんです。本当にに下手だったらどうしてそんなことが言えるでしょう。
 
db:イ・ジェギュンさんは<バンジージャンプする>をしながらある日ヒョンがぎゅっと抱きしめてくれたことが記憶に残っているそうですね。
イ:ヒョンが毎日'クソ野郎'とからかうのですがその日はぎゅっと抱きしめてくれました。その前日には公演が終わってから僕がヒョンからもの凄く怒られたんですよ。僕に失望したようでした。
カン:うん。失望した。<ドクトルジバゴ>をしていた時、2人でずっとチャムシルの方へ住んでいて一緒に映画も観て演技に対する話もたくさんしました。いい俳優、いい演技というものは果たして何なのか。観客たちに格好良く見えるようないい演技なのか、または観客たちを僕たちがいるこの仮想の世界に引き込むことがいい演技なのか。後者が合っているはずです。観客たちが息を殺して僕たちを観られるように作ろう。そのためには僕たちが息を殺して互いに相手がどんな状況なのか、何を考えているのかを本当によく見なければならない。実際僕たちが普段相手がどんな状況なのかを見て話をするじゃないですか。本当に自分勝手に生きている人じゃなければ。でも特に舞台に立つとそんな感覚を忘れてしまって、自分本人の台詞だけを言い、誇張された演技をするようになります。ジェギュンがそんな俳優だとはただの一度も考えたことはないのですが、その日は本当にとても疲れていたみたいです。
イ:その時はヒョンの話を理解できなくて。ヒョンが'お前は俺の目を見てない'と言うけど、僕は見ていると思っていたんです。見てはいたけど焦点の合わないぼんやりした目で見ていたんでしょう。
カン:僕を見ているようで実際は違うところを見ていたんだよ。でもそれが全部分かるじゃないですか。それで30分間だけ話をしました。余計なことはせずただお前の横にいる人がどう動くか、どんな感情状態でいるのかを見ろと。そうするとお前の演技も自然になると。それで、すぐ次の日ジェギュンが本当に良い演技をしてくれたので、抱きしめたかったんです。それを変えるのが簡単ではないんですよ。
イ:ヒョンに怒られた日、家に帰り、僕が一体どうしてそうなんだ?なんでできない?とたくさん悩みました。負担感のせいでうまくいかなかったようです。僕が起こす全ての行動が間違っていたみたいで、相手に集中しなければならないのにしきりに自分に集中するようになって。赤兎馬のようにひとりで舞台で走っているようでした。それでただ負担感を全部捨てて横にいる人を見よう、と考えて次の日舞台にただ上がって、本当に他の人に集中をしました。僕はうまくできたか分からなかったのですが、ヒョンが来て抱きしめてくれてPDさんも来て抱きしめてくれたんです。あぁ、これなんだなと思いました。だけどまたその次の日はそんな風にはうまくできなかったのですが。
カン:(笑)そうだよ。簡単ではないんだ。僕がこの子にあまりにも多くのことを要求しているのかなとも考えました。でもジェギュンができないだろうとは思いませんでした。ただ舞台経験があまりないので混乱しているだけだと思ったんです。
 
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db:もしイヌがヒョンビンに出会っていなかったらどう生きていたでしょうか?
カン:初めはイヌが結婚することが悪いことではないが、変ではないかと考えていました。でも理解はできます。2人はひとつだったんでしょう。耐えられなくて死んでしまうか、それともただ生きていくか。イヌはとにかく生きていくことを選びそのために社会が望んでいる形を整えておこうとするのですが、それでも奥さんを全く愛していないとは思いません。もちろんとても申し訳なく、そして感情もあるでしょう。もしイヌがヒョンビンと会わなかったとしたら、ただそのまま生きたと思います。ふとテヒを思い出しては泣いたりもしたでしょう。死ぬ前まで思っていたでしょう。
イ:僕もそんな風に考えました。もし僕が愛する人が死んでしまいヒョンビンのようにまた出会うことができたなら、お互いがその人だと確信して一緒に死ぬことができるだろうか?でも本当にそうすることができそうです。なぜならこれは本当に終わりではないということが分かっているじゃないですか。だから少しも悲しくも怖くもないと思います。幸せだと思います。確かに僕たち2人は知っているから。来世でまた出会えることを知っているから。誰でもみんなそう思わないでしょうか?
カン:公演をするとき本当にコントロールするのが難しい時が、ヒョンビンがテヒへパッと変わる瞬間、テヒが戻ったんだな!と感じる瞬間です。その時は本当に頭がガツンとして立っていると胸がいっぱいになってきます。そしてヒョンビンが'あそこから飛び降りたら死ぬかな?'とクールに言うときも何かふっと込み上げてきます。なぜなら昔テヒが言った言葉じゃないですか。'ここから飛び降りても終わりじゃないみたい'だと。その瞬間イヌも忘れていたことをぱっと思い出して心を決めるんです。そうだ、本当に終わりではないんだ。僕たちはまた出会うんだ。確信があるから。
 
db:お2人はどこかに自分の縁があると信じていらっしゃいますか?
カン:いつかはどこかに運命がある、と思います。いつかは。そしてまだ運命的な愛があると信じています。その人に必ず会いたいと思っていて。正直、僕たちが人生を生きるのは愛のためじゃないですか。全部荷物をおろして残るのは愛たったひとつだけしかないんですよ。ジェギュンもたまに聞いてきます。ヒョンはなんで恋愛しないんだ、と。僕も時々そう考えてみます。僕が愛という感情に鈍感な人なのか?でも心の中にはいつもどっと湧き出るような何かがあるんですよ。恋愛をするとしても全部そんな風に愛するとは思ってはいません。寂しさを慰めることと愛は違うと思います。
イ:僕もあると思います。'縁'というのは話をする時に入ってくるそんな感じがあるじゃないですか。その感じとしての縁はたしかにあると思います。言葉で表れるのではなくて、ただ感じてくる感じ。そんな感じは確かに存在すると思います。
 
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db:カン・ピルソクさんは今年上半期は演劇・ミュージカルを休まれてたじゃないですか。代わりにドラマに何本か出演されましたが、その間どのように過ごされていましたか?
カン:今年の状況は最も最悪だったんです(笑)今年は実は休むつもりはなかったんです。演技的に何かずっとやろうとしていたのに仕事がどんどん複雑にこじれて、したかった作品も逃すことになったものもあって。仕事がここまでこじれるか?と思うほど異変がたくさん起きました。こうしてみると少し大変でした。それでもそれなりにいい時間を過ごしましたよ。他の分野についても少し分かるようになったし。それで<밥퍼 (밥 짓는 시인 퍼주는 사랑)>をすることになりました。それなりになっておもしろかったです。一緒に仕事をした方々が良くて。たくさん癒されました。作品自体は粗い部分ごありましたがそれにも関わらず楽しかったです。そして今は<バンジージャンプする>の練習があって。
 
db:旅行がお好きだと聞いたのですが、行ってきたところはありますか。
カン:旅行らしい旅行は一度も行けませんでした。実はそれが僕にとっては一番イライラしたことなんです。仕事のためにずっと離れられず待たなければならない状況となってしまってつらかったです。<バンジージャンプする>が旅行よりもっと癒しになりますますね。メンバーたちにも早く会いたくて。
 
db:イ・ジェギュンさんの充電方法は何ですか?
イ:僕は充電するのはただ家で寝て食べて遊んでお酒をのんで、そんなことです。
カン:まだ放電される年じゃないだろう。お前は今は鉄でも噛んで食べられるよ。
 
db:これからの計画を教えてください。
カン:<バンジージャンプする>公演が切迫してきたので他のことは考えられません。
イ:僕もです。
カン:公演まで1ヶ月と5日ほど残っていますが、完成度をどこまで高められるかが最大の関心事です。果たして僕たち全員が満足できるほど作り上げることができるだろうか。全員が満足するのは難しいが、ある程度までは作り上げるなければならないでしょう。決して失望することはないと思います。それは確信して言うことができるよな?
イ:もちろんです。とてもいい。とてもいいです。
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長すぎて断念していた訳を最後までしてみました。
これもそくさまへの愛ゆえに!
でもバンジーの最後の解釈なんかが分かって訳してよかった。
遅くなってしまってタイミングはずれてしまいましたが、一読の価値はありました。
そしてそくさまがさらに好きになりました。
 
演技に対する真摯な姿勢や穏やかな人柄が滲み出ていてほんとに素敵な人です。
ジェギュンくんもがんばって!
 
さて、これを踏まえてバンジー観たらどう感じるのか楽しみです。