思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

131102 인당수 사랑가 インダンス サランガ @弘益大大学路アートセンター 大劇場

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19:00
춘향 チュニャン : 임강희 イム・ガンヒ
몽룡 モンリョン : 박정표 パク・ジョンピョ
변학도 ピョン・ハクド : 이석준 イ・ソクジュン
심봉사 シム盲人 : 이상은 イ・サンウン
방자 パンジャ : 이동재 イ・ドンジェ
도창 : 정상희 チョン・サンヒ
뺑덕내 : 박경옥 パク・ギョンオク
멀티맨 : 최명경 チェ・ミョンギョン
멀티맨 : 김광만 キム・グァンマン
멀티맨 : 김하나 キム・ハナ
멀티맨 : 이종원 イ・ジョンウォン

***

一枠空いていたこの枠に何を入れようか最後まで悩んだのですが、やっぱり初志貫徹ということでソクジュンさんを選びました。
パンソリだとか古典音楽を取り入れた作品でとても美しいと聞いていたので、その辺りも楽しみに。

この作品は『春香伝』と『沈清伝』を基に新たなストーリーを創り上げたということなので、予習として『春香伝』と『沈清伝』はとりあえず読んでいった(日本語で)のですが、そこにピョン・ハクドの報われない哀しさが加わり、そして最後の悲しい結末を迎えてしまうという、涙なくては見られない作品でした。

一幕と二幕でこんなにも雰囲気が変わるのか、とびっくりもしたのですが、一幕はジョンピョさん演じるモンリョンおぼっちゃまとガンヒさんのチュニャンの仲睦まじい姿がとても可愛くて思わず笑顔に。
追いかけっこをするシーンが意外に長くて、それでも歌わなくてはいけないお2人の息切れを心配しましたが、そこらへんはさすがプロでした。笑
ジョンピョさんはひょんよんでの弾けぶりでわたしの中の好感度がとても上がっていたのですが、やっぱりテハンノの実力派、おぼっちゃま役もしっかりこなしていらっしゃいました。
ガンヒさんとの相性がいいのか、ちょっと低めの声がすごく綺麗なハーモニーを生んでいて、舞台や照明とあいまってそこでも涙。

ガンヒさんはこのチュニャン役が念願だったと何かで読んだ気がするのですが、それに違わぬ熱演でした。
溢れんばかりの笑顔と溌剌さがありながら、一途にモンリョンを想い続ける真の強さがしっかりと表れていました。
一幕がきちんと演じきれないと二幕が映えない作品になってしまうと思うのですが、ジョンピョさんとガンヒさんはその辺りを上手く演じきっていらっしゃったと思います。

そしてソクジュンさん。
二幕からご登場のピョン・ハクド様ですが、チュニャンに想いを募らせながら叶わない、というお姿が切なくて…
二幕にはモンリョンはほとんど出てこない代わりにピョン・ハクドがほぼ主役。
元々ソクジュンさんの声は低いですが、それをもうワントーン落として冷静かつ冷徹なハクドで、触れたくても触れられない、といった指先の演技が泣けました。
手に入れられないもの、誰にでもありますよね。。

結末は悲劇で、ハッピーエンドが多い韓国作品ではめずらしい終わり方ですが、目の前できれいな涙を流されるジョンピョさんとガンヒさんの熱演が素晴らしかったです。
センターブロックの上手通路側だったのですが、ほんとに目の前で重要なシーンを演じていたので、当日券だったのに良い席をいただいてしまいました。
舞台と照明がすごくきれいで、韓国ならではの創作ミュージカルが観れて良かったです。
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ちなみに、この日は上の会場で同窓会が開催されていて、そのお客さんがプログラムの一部として観劇されているようでした。
観客が多い割りには盛り上がりがいまいちな気もしましたが、それはそれでしょうがないですね。 
韓国ミュージカル界が大切にしている作品のようなので、いつか再演があるでしょう。
また機会があれば観てみたいです。