思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

130928 next to nomal @シアタークリエ

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13:00
ダイアナ : 安蘭けい
ゲイブ : 辛源
ダン : 岸祐二
ナタリー : 村川絵梨
ヘンリー : 松下洸平
Dr.マッテン : 新納慎也

***

5月にソウルで観て宿題にしていたN2N、ようやく日本版を観ることができました。
何と言っていいのか分からないところもあるんだけど、胸がきゅーっとつまされるような、終始そんな気分で観てました。
わたしだったらこうするとか、こんな選択しないとか、今そんなことを考えても無意味で、きっと正解なんてないんだろうな。

安蘭さんのダイアナ、すごく良かったです。
韓国版で観たカリンさんより好きかも。
あの華奢な身体のどこにあんなパワーがあるのか。
3列目センターという近くで観ることができたので、すっと流れる涙もしっかり見えたのですが、役に入り込むってこういう感じなんだなぁと伝わってきました。
何カ所か涙してるところもあって、特に動揺してるときの表情がまさにダイアナといった感じでした。

安蘭さんの熱演も素晴らしかったのですが、ダン役の岸さんにわたしは泣かされました。
岸さん素晴らしすぎた。
韓国で観たときはそんなにダンに感情移入することなんてなかったのに、やっぱり言葉が分かるからなのか、はたまた岸さんの演技力なのか、ダイアナにはつまらない夫とされてもずっと支え続けてきたダンの優しさと、それなのに助けてあげられないといったどうしようもない虚しさが胸に迫って、涙が止まりませんでした。
韓国版では泣いてる人も多かったので、ナタリーとダイアナが病院から帰ってきて話すシーンが最大の見せ場だと思っていたのですが、実はこの物語見せ場は"I am the one (Reprise)" だったのでは…?と思い直すぐらい、わたしは父と息子の関係性が心にきました。
まだわたしが母親ではないので、そう思うのかもしれません。
観る人がどういった立場にいるかによっても感じ方が違ってきそうです。

辛源くんは、実は解説ブログを読んでから観てしまったので少し失敗したなと思ってしまいました。
歌も上手いし身のこなしなんかも軽やかでゲイブだなぁと思ったのですが、なんだか源くんの研究対象としてのゲイブに見えてしまって、素直な目で観れなかったんです。
たぶんこんなこと考えてたのはわたしだけだけだと思いますが、なんだか申し訳なくて。
そこだけが唯一の後悔。

ナタリーの村川さんはきゅっと眉を寄せるのが意思が強そうでナタリーっぽかった。
ミュージカルは初めて?
でも歌はとてもお上手でした。

洸平くんヘンリーは、こんな彼氏いたらいいのにね。ほんとに。と羨ましくなる感じ。
「君にとってパーフェクトになれる」そんなこと言われてみたい。笑
ダイアナとダン、ナタリーとヘンリー、この2組が対比的に描かれるのはちょっと皮肉っているところもあるのかな?考えすぎ?
可愛くて真っ直ぐなヘンリーですが、もうちょっと包み込む優しさがぐっと出ればいいかなぁ。
設定の問題なのかもしれないけど、マリファナでトリップしちゃうような男の子が、あんな色々なことを抱えている女の子を支える、というのが何だか非現実的に思えちゃって。
アメリカでは若者=ドラッグなんだろうか?
日本ではドラッグ=アウトサイダーなイメージだから、とても良かったんだけどちょっと気になってしまいました。

にいろっく先輩はさすがですね!
ツボを抑えていらっしゃる。
韓国ではDr.マッデンのシーンであんなに爆笑は起きなかったです。笑
ロックスターに見えるマッデンとダイアナのシーンがおもしろすぎて…!
もちろん大迫力の新納さんもですが、あの場面の安蘭さんの怯えっぷり凄かった。
絶対あそこ楽しんで演ってる。笑

最初にも書いたように、自分が感じたことには正解とか間違いとかはなくて、ありのままを受け取るべきなのかな、と感じています。
韓国版初演時に、チサンさんが「ゲイブは家から離れられないから常に天井やポールを握っている」と言っていたのが非常に印象に残っているのですが、ダイアナについて行かなかったのは、ダイアナだけの幻影ではなくて、ダンにとっても向き合うべき過去であり現在だったんだと思いました。
きちんとみんなが向き合うことで手放すものだったのですね。
最後の曲が『光』である意味は、とりあえず分かったような気がします。深い。

あと、どうでもいいことなんだけど、P社のカスタマー・オブ・ザ・イヤーってとこで笑ってしまった。(お仕事上)
あそこで反応するのはきっとあの会場でわたしだけでしょう。笑

まだまだ書くべきことや感じたこともあるのだけど、上手くまとまらないのでこの辺にしておきます。
投げるのではなく、そんな作品なんです。
観れてよかった。
何度かリピートして理解を深めたい、そんな作品でもあります。