思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

130721 二都物語 @帝国劇場

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シドニー・カートン : 井上芳雄
チャールズ・ダーニー : 浦井健治
ルーシー・マネット : すみれ
ドクター・マネット : 今井清隆
バーサッド : 福井貴一
ジェリー・クランチャー : 宮川浩
サン・テヴレモンド侯爵 : 岡幸二郎
マダム・ドファルジュ : 濱田めぐみ
ドファルジュ : 橋本さとし

***

日本版二都物語観てきました。
一足先に去年から韓国で始まっていましたが、日程と枠が合わず見送ってきた作品。
ジョンハン先生のシドニーの評判はすこぶる良いのですが、如何せん演出が…と聞いてしまうと二の足を踏んでしまっていて。
日本版はとりあえず鵜山さんの新解釈が凄いことになっているというので、全く別物なんでしょうね。
韓国版は観てないので比較は出来ないのですが、あまりにもよしおさんが素晴らしすぎたので、この思いに浸るためにも韓国版は観ないようにしようかと思うぐらいです。笑

わたしはよしおさんファンなので贔屓目かもしれませんが、よしおさん以外にシドニー・カートンをあれだけ深く演じられる俳優さんは日本にはいないんじゃないかと思ってしまいました。
(こうしてよしおさんにしか演じられない演目が増えて再演が難しくなる。笑)
ずっと寂しさを抱えて生きてきたシドニーがルーシーに出会って、家族のように接することで、彼女一人のためじゃなくその家族のために下す最期が、「今までしてきたことの中で一番いいことなんだ」と清々しく言い切れるシドニーが愛おしくてたまりません。
誰かのために生きるってことはこんなにも美しい。

最後の番号を呼ばれるまでのエピソードもいいです。
お針子さんの手をしっかりと握り救いを与えるシドニーは、すべてを包み込むような愛情に溢れていて、あぁこれがシドニーの愛なのか、とさらに物語を深めたように感じました。

正直に言って、曲自体はあまりわたし好みではなく、一度聴いただけだとほとんど覚えられていないのですが、劇中に歌われる曲たちひとつひとつが心に響くのは、やはりストーリーに歌が入り込んでいるのと、キャストの皆さんの伝達力のおかげなのでしょう。
確かにミュージカルなんだけど、ストレートプレイを観たような感覚になるという不思議。

StarSで観たときは浦井くんの声の方が通る声なのかも、と少し思っていたのですが、こういう舞台での曲になるとよしおさん本領発揮ですね。
第一幕の'この星空'から泣けて仕方なかったのですが、よしおさんが歌う度に涙溢れてきて、自分どうかしちゃったんじゃないかと思うぐらいでした。
さとしさんが「どーん!とくる」と初日のカーテンコールの際に話してましたが、まさにそんな感じです。笑

浦井くん演じるチャールズもとても真っ直ぐで正義感の強いところが素敵でした。
確かに真っ直ぐさがルーシーとチャールズはお似合い。
だからこそシドニーは見守ることにしたんだという説得力のあるチャールズで、よしおさんシドニーと家族を思って2人で歌う'今はまだ子供のままで'という歌がありますが、そこでわたしの涙腺は決壊しました。
チャールズにはシドニーの分もがんばって生きてほしい。
家族全員を幸せにしてあげてほしい。
きっと浦井くんチャールズならそれが出来ると思う。

ドファルジュ夫妻も、復讐に燃える寂しいマダムの心と、仲間のためを思いながらも止めようとするドファルジュが上手く描かれてて良かったな。
めぐみさんど迫力だし、さとしさんの大きさが素敵だし、アンサンブルも良いのでフランスでのシーン、とても好きでした。
ルイ16世マリー・アントワネットが被り物して出て来きたときはどうしようかと思いましたが、その後なるほどーと思わせるような演出であれも好きだったな。
浮いたシーンがないのは日本のミュージカルの最大の長所かもしれない。

とりあえず一回観ておこうと思ってるぐらいだったのですが、よしどにー(韓国風。笑)もう一回観たいな。
この感動をもう一回味わいたい。
できれば後半千秋楽付近で観て、どう変わってるのかが知りたい。
このままだときっと行ってしまうような気がします。。

あ、あと言い忘れるところだった!
全国のよしどにーファンの皆さま、パンフはぜひともご購入いただくようオススメいたします。
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最後のページが素敵すぎて永久保存版です。
心臓止まるので心してご覧くださいませ。
最後のページに相応しい、センスあるパンフレットに拍手!