思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

【和訳】いっそう新しくなった<スリルミー>が戻ってくる《彼編》

リチャード、ソン・ウォングン & イ・ジェギュン

 
db:以前<スリルミー>公演を観たことがあったのか。
ソン・ウォングン(以下ウォングン)、イ・ジェギュン(以下ジェギュン):ない。
 
db:台本を見て負担はなかったか。イ・ジェギュンさんは前作<ヒストリーボーイズ>ポスノを観てリチャードへの変身が意外だった。
ジェギュン:今まで幼い少年みたいな役を主に演じてきたのでそうなのだと思うが、ただ台本にあるそのままを演じることだ。でも実はリチャードも20歳。特別な'変身'をするより台本に忠実にいかないとキャラクターが上手く作れないと思う。
ウォングン:僕の場合、物静かでマナーのある男を主に演じてきたが今回はマナーなんてものは見受けられない(笑) キャラクターのため実は初めはぎこちなくもあった。おもしろくもあるが。台本を見てジェギュンと'わー、こんなやつなの?こんなことするの?'と驚いたりもして。
 
db:二人が考えるリチャードはどんな人物なのか。
ジェギュン:まだもっと悩まなくてはいけないが、ちょっと哀れさもある。愛をたくさん受けられずに育っただろう。もちろん犯罪を犯したことはとても大きな過ちだが。
 
db:リチャードは放火・殺人を犯すことで興奮し喜悦を感じる。俗に言うサイコパスなのだろうか?それとも家族の愛を受けられなかったからか?
ジェギュン:家族からの愛を受けられなかったというのが全部ではないと思う。気質が元々あったはずだが、環境がもっとそうさせたのではないだろうか。
ウォングン:リチャードは火がメラメラ燃え上がっているのを見て'おい、綺麗だろ?おかしくなりそうだ。'と言って歌う。いつも独りぼっちで両親の関心も得られないリチャードが暖かい炎を見て慰めを感じることができたのではないか?その延長線で殺人を犯すこともあるのではないか?こんな話をジェギュンと一度したことがある。
ジェギュン:リチャードは家にいても家族と疎遠で心が通う関係ではない。そうしていつも心が冷たくて火を見るとウォングン兄さんが言った通り暖かな熱気を感じることがあったんだと思う。そして犯罪を犯すと興奮して心臓が早く鳴るので、そんなところが楽しかったのかもしれない。
 
db:共感が容易ではないキャラクターだろう。
ジェギュン:初めは本当に共感できなかった。それでも無理に理解しなければならないが、ただ悪い子供だとだけ表現するのはだめだという気持ちもある。殺人を犯してしまったのにはすべて理由があり、哀れな子供だと表現してしまうと死んだ子はどうなる。僕の弟が12歳だ。リチャードとネイサンが殺した子供も10歳、11歳ぐらい。もし僕の弟が殺され、誰かが殺人犯が主人公の劇を作り彼らを美化すると、僕の立場では'なんだ、全部たかがこれぐらいのことなのか'となると思う。だから理解をしたいのにわざとしない部分もある。
ウォングン:前から周囲の人たちからリチャードをやると上手くいくという話をたくさん聞いた。そうするうちに本当にやることになり、初めは本当に理解ができなかった。なぜこんなことをする?リチャードは演りたいが、むしろネイサンがよく合うような気もする。サンユン兄さんが(リチャードを)受け入れられない僕にたくさん助言をくれた。
 
db:チョン・サンユンさんがどんな話をしたのか。
ウォングン:サンユン兄さんがリチャードへの愛情が多かった。'お前なんでこんなことも分からないんだよ'と言ってその問題を100%解消してくれた。'あぁ、兄さんはリチャードが演りたかったんだな'と思った(笑) そんな風に沢山解消された。今は練習がとても楽しい。
 
db:リチャードにとってネイサンはどんな存在か?
ジェギュン:二人は人より早く学校に入った。子供の時に良い学校へ入ったからきっと友達が二人しかいなかったのだ。リチャードは他の人たちとも仲良くしたが、その人たちの前では自分の本当に姿を隠して大人っぽく振舞っていたようだ。ネイサンといる時は正直に行動する。家族から得られなかった親密感や愛情をネイサンから感じていたようだ。ネイサンにもリチャードが唯一だったが、リチャードもネイサンが唯一の存在だったと思う。
ウォングン:リチャードが卒業してネイサンを探しにきたことも彼といる時が一番楽で楽しいからだと思う。明らかにネイサンのことを好きだから会いに来たし、一緒に何かをするときに感じるスリルもあったり。
 
db:今回も親しい愛情表現があるのか。
ウォングン:ある。(イ・ジェギュンに)ちゃんとできるか?キスシーンもある。サンユン兄さんとするという想像はできなかったのだが(笑) 'なんでもないよ〜 ただやればいい'と言うので(笑) やるからにはちゃんとする。経験してみる。
ジェギュン:それ自体が重要というよりは、劇中の人物がキスをしなければならない状況だ。目的を達成するために。
 
db:チョン・サンユンとソン・ウォングン、チョン・ソンウとイ・ジェギュンの<スリルミー>がどう違うのかも気掛かりだ。
ウォングン:ソンウとジェギュンが練習するのを見ると19歳ごろの子供のようだ。僕とサンユン兄さんがすればああはならないのに。でもこうすることが合っていると思うのではなく、サンユン兄さんが'ぎこちなくすることより僕たちが持っているものをそのまま持っていこう'と自然にしようと思っている。
 
db:今まで生きてきた中で最もスリルだつた経験を挙げるならば?
ジェギュン:僕たち二人だけなら何でも言えるのだが、インタビューだから(笑) 子供のとき、'ベルディング'分かる?ベルを鳴らして逃げていくの(一同笑) (ウォングン:それスリルあるの?) その頃にはあった。マンションの廊下でピンポンベルを鳴らして逃げて下に降りてみると人たちがみんな出て来ている(笑) 今僕にスリルを与えるのは舞台の上にいる時?
ウォングン:お前ほんとに鳥肌立つな(笑) 最近<アルセーヌ・ルパン>で一人で歌う ときむせて6小節歌えなかった。前に座っている観客が'あらら、どうしよう'と言っていた気がした(笑) その瞬間はスリルではなく本当に体の震えを感じた。
 
db:(笑) イ・ジェギュンさんは舞台の上で震えたことはあるか。
ジェギュン:<ドクトルジバゴ>でヤンコを演じたとき。ヤンコが死んでから二人の主人公が僕の手紙を読みながら'ナウ'と呼ぶ。スンウ兄さんとジウ姉さんが僕を見て泣きながら歌うのだが咳が出てくるのだ(笑) 僕は死体で顔はハンカチで覆われているのに。クシャミがまさに片方の鼻に出かかっていた。どうにかして我慢したが、本当にスリルだった。もし咳が出てしまったらどうしようかと迷った。僕が生き返ってしまったらどうすればいい?と。
 
db:ソン・ウォングン、イ・ジェギュンはそれぞれどんな人?いくつかの形容詞で表現するのなら。
ウォングン:ジェギュンは4次元的だし… とても特異だ。
ジェギュン:食べることが好きで遊ぶことが好きだ。食べ遊び好きな人?
ウォングン:最悪じゃない?ゴロツキじゃないか(笑)
ジェギュン:(笑) 食べて遊ぶことが好きで、人が好きな人。
ウォングン:僕は大体一人でいることが好きだと思う。色々考えるのが好きで。そして愛を大切に思っている。僕の彼女じやない人に対しては男性にするようにする。そして働くこと、忙しく過ごすことを好む。
文:パク・イナ記者
写真:ペ・ギョンフン
 
※写真の出処は写真に記載のある通りです。
 
元記事↓
 
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スリルミー開幕直前スペシャル、ということで翻訳してみました。
意訳ですのでご参考までに。
両ペアとも気になるところです。