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思ったことを好きなだけ

タイトル通り記録用の超個人的ブログです。音楽・旅行が好き。

【和訳】いっそう新しくなった<スリルミー>が戻ってくる 《私編》

翻訳 Musical
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スリルを求めた男と愛を求めた男。それぞれの欲望のために放火・誘拐・殺人を犯し、1924年全米を驚愕させた2人の男の話<スリルミー>が今年も舞台に帰ってくる。すでに出演経験のあるチョン・サンユン、チヨン・ソンウと新しい<スリルミー>の主役ソン・ウォングン、イ・ジェギュンに過ぎた23,24日二日間に渡って会った。愛する人の誘惑を振り切ることができず、犯罪に加担するネイサン役はチョン・サンユン、チョン・ソンウが続くが、日本の栗山民也が演出を引き受け、今年の公演は舞台から照明まで多くのことが異なっている。二回、三回目の公演を控えてのことだろうか、いっそう余裕を備えた彼らが新しい舞台で披露する繊細な演技が期待される。
リチャード役のソン・ウォングン、イ・ジェギュンはキャラクター解釈においていまだにまだ慎重だった。ただスリルを感じるために極めて反社会的な行動を起こす人物に対面するのは二人とも初めて。当惑しつつもだんだん台詞を噛み締めて討論し、リチャードに近づいていく二人の真剣な気持ちを、熱気を帯びた眼で感じることができた。2013年<スリルミー>の期待感を育てた4人の男たちの話。
 
ネイサン、チョン・サンユン&チョン・ソンウ
 
db:実はリチャードが演りたかったと聞いたが。
チョン・サンユン(以下サンユン):そうだ。でもスケジュールが合わなかった。
チョン・ソンウ(以下ソンウ):新しいことをしてみたくてリチャードを演ってみたいと思っていた。あれこれやってみたくて(笑)
 
db:パッと観はリチャードがより強い人物だが、ネイサンはとんなキャラクターか?
サンユン:ネイサンは意外な強さがある。きっちり観るとリチャードはシックで強く見え、ネイサンは弱くて(リチャードに)従い後をついて行きながら後始末をするように見えるが(笑)、それはすべてリチャードと一緒にいるための共存手段だ。
 
db:どちから一方が弱いのではないと思う。
ソンウ:どうやって表現するかによって違って見える部分もあって。
サンユン:上下関係はないようだ。同等の立場だ。一方がちょっとリードするときはして、そうしているともう片方が何かを求めるときには堂々と要求する。
 
db:2013年<スリルミー>は以前とどう違うか知りたい。
サンユン:舞台も照明も動線もたくさん違う。以前が二人がお互いくっついていちゃいちゃしながらあれこれする姿があったが、今回はピンと張り詰めた神経戦をもっと表現できるようだ。だから今までご覧になった方々も新しく観てもらえておもしろいと思う。
サンウ:二人を明確な上下関係に分けるのではなく、ある場面ではどちらが上で、あ場面では対等な関係であるそんな姿がはっきりと分かるようだ。動線も本当に細かい。沢山のことが結びついていて、これがなぜこの位置に行くのか、全てに意味があり、新しい感じの<スリルミー>になっていると思う。
サンユン:個人的に照明にもとても期待している。(演出が)なにしろ細かいので。そうすることが二人の関係や見えないことをさらに鮮明に表現することができるから。
 
db:日本の演出が参加することで変わったことは?
サンウ:日本の情緒があり、韓国の情緒がある。新しく感じる部分がとても多くあった。本質的に伝えなきゃいけない内容は同じだが、表現する方法が違うために見慣れないこともあり、どんな部分にも新しさがある。
 
db:日本の情緒?例えば?
サンウ:表現方法にちょっと違いがある。例えば'君にはがっかりした'という台詞を言うとき日本の人たちは特有の行動がある。座る時にこうして(片膝を折って上げる)座るというか。非常に細かい部分に違う点がある。(※日本版だと"僕が怖くなったか?"のところ)
サンユン:とても日本らしい点を調律し切り替え、よく調和させているようだ。
サンウ:あえて日本的になところ、韓国的なところを取り払って演出家さんが<スリルミー>オリジナル台本に忠実にしたいと願っていらっしゃる。演出家さんだけの色があり意図があるので、そのまま観ていただければ良いと思う。日本でも指折りの演出家であり、また沢山演出されている方だ。
 
db:34年後過去を回想する場面ではどんな点に神経を使うのか。
サンユン:声を老いたようにするよりも動きや歩き方、視線に神経を使う。それと台詞を言うときは重い呼吸を多くとる方だ。
サンウ:34年後の人物は実はおじいさんではない。54歳だから。実際にその年代の方々を見るとそんなに老いた感じではない。そう見るとネイサンは刑務所に長くいたためある面では未熟なところもあり、ある面では落ち着いているところがあると思うので、そんな姿を口ぶりや行動で表現している。
 
db:ネイサンが殺人現場に落としたメガネが事件の重要な手がかりとなるが、故意に落としたのか?
サンユン:俳優の表現によって違う。演出が求めることもあるし。僕は故意に落としたと思って演じもするし、誤って落としたとも思って演じてもいる。一番いいのはわざと落としたけれど全部リチャードのためで、彼と一緒にいるためにそうしたんだということだ。一種の武器、道具でもある。いろんな風に開かれているのがおもしろい。
サンウ:二つは大きく変わらない。ネイサンはいつも彼に従っていても'これはダメだ、やめよう'と言っている。盗みを働き火をつけて、そうしているとリチャードが殺人まで提案し、そのときは本当に恐ろしかったと思う。その次にはまた何があるのかも考えたと思う。そして'もうこれ以上だめだ。僕たちの関係も考えよう'という意味で落としたんだという考えもある。
 
db:34年の間リチャードを愛する心が変わらなかったのか?
サンウ:これは実話ではない。昔の資料を見るとネイサンが監獄に入った5年後から自身の行動を悔い改め、そしてマラリア検査のような実験も嫌がらなかった。'幼稚な子供の行動だったな'と後悔をしても、彼を愛してるという気持ちは変わっていないと思う。そして後で(ネイサンが)こんな話をする。僕の本当によいパートナーだったが、僕の人生をダメにした人だったと。彼に対して好きだという気持ちだけをずっと大切にしまっているんだろう。
サンユン:誰でも恋愛をして結婚をしても初恋に対する想いはいつも持っているのではないか。実際にネイサンの家へ行ってみるとリチャードの写真が飾ってあるという。彼が監獄から出て結婚し平凡に生きているのに、(リチャードが)永遠の同伴者なのだ。充分にそう考えることができると思う。切ることができない固い紐でお互いが縛られてしるのではないだろうか。
 
db:今回リチャードを演じるイ・ジェギュン、ソン・ウォングン俳優との呼吸はどうか?
サンユン:ウォングンは僕より一歳若くて、<パリの恋人>で一緒に演り親しい。あまりにも上手い友達だから呼吸は心配なく、顔が小さいので少しイライラしている(笑)
ソンウ:ジェギュンはとても愉快な友達だ。突発的な行動や言動も多くて。突然、'兄さん、イ・ジェギュンで三行詩(※あいうえお作文みたいなもの)してみてください'とか(笑) とても無邪気で純真無垢なようだ。すごく優しい。そんな姿が弟として憎めなくて、作品に望むときも非常に沢山努力し準備もしている。ジェギュンだけの'彼'の感じが出せると思う。
 
 
db:チョン・サンユンさんは三回目、チョン・ソンウさんは二回目の公演だ。初演よりは余裕があるようだ。
サンユン:そのときよりは少し楽ではある。歌や台詞がすべて分かっていて。でも演出が全部違うので簡単ではない。前の台本を見るとすごくおもしろい(笑) 新しく感じることもあり、忘れていたことも思い出したり。
ソンウ:全体的な流れや歌詞は分かっているが細かく違っているところが非常に多い。初めて<スリルミー>をした時とは違う負担感があって、一方ではあの時よりももっと余裕が生まれないかな、と。
 
db:チョン・サンユンさんは家族もできて俳優としての人生もたくさん変わったようだが。
サンユン:以前20代の頃、僕を見て先輩たちが余裕があるようだと話していたが、よく分からなかった(笑) いつも同じだから。でも子供が大きくなる姿を見るとよい。ひとつの生命体の始まりと成長過程を自分の目で見て経験して感情を分け合うことが、俳優としても確かに助けになることが多いと思う。俳優はまず好奇心が強くて沢山経験をしなければならない人だから、僕は貴重な経験をしているのだ。有難くも。俳優は年を取ることがより良いようだ。これからも俳優として徐々にもっと成長し年輪を積み重ねて…40になっても50になってもコツコツと良い作品で演技することが夢だ。
 
db:チョン・ソンウさんは俳優として5年後ぐらいはどんな姿を描いているのか。
ソンウ:実は今は準備段階で、30歳まで本格的に(演技を)してみたいと思っている。以前は本当に気持ちが急いていたが、そんなことをちょっと下ろした。あまり焦らず今できることを色々と沢山やろうとしている。そんなことが積もって僕の実になって、それで本当に僕が俳優だという話を聞くことができるように。5年後には本当に多面性を持つ俳優の姿だったらいいと思う。
※写真の出処は写真に記載
 
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