何一つケチをつけるところなく全体的によく作られた作品。
みな良かったがそのうちの最も高い点数を与えたいのは舞台美術と衣装。
単純にお金を使って全部見栄えを良くした訳ではなく、小道具一つ一つまで真心を込めて準備した誠意とアイディアが全体公演の品格を高めたようだ。
特に舞台のアーチ デザイン。
元々外国公演からデザインされていたのか分からないが、背景が変わる時ごとにその背景を象徴するアイコンが火として入ってくるアイディア自体も素晴らしく、その象徴するアイコンのデザインも素敵だった。
たとえ純粋な創作ミュージカルではないが、この程度完ぺきに再現するならば外国であえて公演を見てこなければならない理由が全くない。
その上セリフも韓国語だから。
そして誰でも共感するだろう、オク・ジュヒョンの熱演!
実際には、厳密にいえば劇中では助演だが、インパクトでだけ考えるとするなら彼女が真の主演。
F#の高音をよどみなく突き出す熱唱も清々しいが、動揺することがない正確な音程と多彩なダイナミックさ、豊富な声量などなどを見て作曲家や音楽監督が彼女の歌を聞いてどれくらい気に入ったかと思うと、自ずと感情移入した。
歌が上手いことは歌手時代から良く知られた事実であるが、今回の作品を通じてさらに驚いたことは彼女のカリスマあふれる演技力だった。
真っすぐに立って歩く姿勢と表情一つ一つまでどれくらい熱心に準備して研究したのか感じられた。
多分彼女のミュージカル人生で最も記憶に残る作品の中の一つになるのではないだろうか。
cf.김동률님’s Facebook
ユル様ことキム・ドンリュルさんがレベッカをベタ褒めです。
来年(今年?)こそはユル様のコンサートに行こうと思っているので、レベッカ要素も取り入れた舞台になるのか期待。
レベッカの舞台装置は、わたしが観たときは上手端からだったので細かいところまで見えなかったのが残念。
衣装も、もの凄くこだわって作ってくださっているようなので、舞台ってスタッフ全員の努力の結晶なんですね。
ユル様の感想は舞台人らしく、創作者目線だったのが印象的。
一年以上かけてコンサートの準備をなさる方ですものね。
どちらもファンなので嬉しい出来事でした^^