新歌舞伎座で韓国ミュージカル、光化門恋歌を観てきました。
アイドルがわんさかご出演で、なんだかいいのか悪いのか、という気もしないでもないのですが、物語自体に興味があったのと、イ・ヨンフンさんの曲たちに一時ハマったことがあり、そのヨンフン作品のオンパレードだということで楽しみにしていました。
<キャスト>
現在のサンフン コ・ヨンビン
過去のサンフン ユン・ヒョンリョル
ヒョヌ ソンジェ(超新星)
ジヨン チェ・ミンファン
ヨジュ リサ
わたしは韓国人ではないので、時代背景だとかあの抑圧された時代の人々の感情は想像するしかできないけど、イ・ヨンフンさんの曲たちに込められた美しい旋律と歌詞が心に染みて、どの時代でもどこの国でも歌い継がれている音楽の素晴らしさは伝わるんだなぁ、と嬉しくなったりしました。
現在のサンフン役コ・ヨンビン(고영빈)さん。
実は3回目のヨンビンさん、初めて観た作品から密かにファンです。
1度目は大学路の小さい劇場で観た『The Story of My Life』、2度目はLGアートセンターでの煌びやかな『ラカージュ』、そして今回が新歌舞伎座の『光化門恋歌』です。
どれも全く違う役ですが、どれもよかったなぁ。
今回のサンフンでは、ヨジュの思いを知り涙を流すシーンが特に印象的で、グッとくるタイミングでつーっと涙が流れるのはさすがです。
このトーマスも絶妙なタイミングで涙が流れるんですよねー。
最近ミュージカルをよく観るようになって改めて思うのですが、役者さんってほんと凄いですよね。
そんなヨンビンさんですが、演技で魅せてくれるだけでなくダンスもかなりお上手で、ラカージュでも華麗なステップを魅せてくれていました。
ダンスのジャンルが多少違うので比べられませんが、踊るアイドル(笑)超新星ソンジェくんに負けないぐらい華麗に踊っていらっしゃいました。
噂によるとヨンビンさんのためにダンスシーンが増えたとか何とか。
あの長ーい脚でのステップ、一見の価値ありです。
過去のサンフン役のユン・ヒョンリョルさん。
とても発音が難しいお名前ですが、この日の新しい出逢いはこのヒョンリョルさんです。
ちょっと前に除隊されたという噂は聞いていたのですが、まさか日本で逢えるとは思ってなかったのでとても嬉しかったです!
普段話す声が低めでセクシーなのですが、歌うときは結構高めの音まで出るようで、音域がかなり広くて力強くて素敵でした。
声がかなりわたし好み!もっと聴きたい!
ダンスはそんなには得意ではないようで、一生懸命踊っているところもまた素敵でファンになりました。笑
ヒョンリョルさんとユノが同じ役だったということで、何度か頭の中で踊る姿をユノに変換してしまいましたが、その辺りは許していただきたいところであります。
しょうがない、だってユノはスーパーヒーローだもの。
ヒョヌ役の超新星ソンジェくん。
この日のお客さんの4割ぐらいはソンジェくんのファンみたいでした。
あと4割がFTファン、わたしみたいに何となくきた客が2割ってとこですかね。
役柄的なものなのかちょっと演技が弱いかな。
ミュージカル俳優さんと比べるのは酷ですが、ヒョヌのイメージが薄くてあまり印象に残っていないのです。
歌はメインボーカルだけあってお上手。
顔も甘いマスクで母性本能をくすぐるタイプですね。
あらすじにはちょっと強引なヒョヌにヨジュは惹かれていく、とありますがどちらかというと放っておけなくて惹かれていく、という感じでしょうか。
ジヨン役のミンファン、FTはバンドなのでホンギが歌ってるところしかほとんど見たことないのですが、ドラマーでもこんなに歌えるもんなんですね!ご立派!
ミンファンは可愛らしいジヨンでした。
愛嬌満点でおもわず可愛いなぁとつぶやいてしまったわたしです。
演出がそうなのかもしれませんが、サンフン・ヨジュ・ヒョヌの関係性を握る重要な役どころなはずなので、もっとラストにかけてジヨンの存在感が増すといいのになぁ、なんて生意気なことを思ってしまいました。
ミンファンがどうだったとか言うことではなくね。
そういえば、会場にミンファンのお母さんと妹さんが来られてたようで、わたしたちの斜め前にいたのですが、インターミッションでファンの皆さんに囲まれてました。
妹さんが日本語できるのか、皆さんとお話されてましたね。
お母さん若くて綺麗でしたー。
あとはキム・テハンさんがこの日の発見その2!
あのダンスのキレも力強い歌声も素晴らしかった!
色んなミュージカルにもご出演されてるみたいですね。
何だかこの光化門恋歌にスパイスを加えてくれてたような気がして思わず目で追ってしまっていました。
一方で残念だったのがリサさん。
わたし、正直に言うとキンキン声の女優さんが苦手なのです。
ほんとにお上手なのですが、どうしても声を張り上げる度にキーンとなってしまって入り込めなかった。。
ヨジュの悲しみとかそうせざるを得なかった心の動きとかがもっと観れたらよかったかな。
でもでも、舞台装置だとか照明だとか非常に美しく、もちろん楽曲の美しさもあり楽しめる作品でした。
カーテンコールはまるでコンサートさながらの盛り上がり。
黄色い声が飛びまくってました。
その中でも一番歓声が上がったのはソンジェくんとミンファンがハグしたとき。
いわゆる萌えポイントだったのですね。
撮影可だったので皆さんがアイドルさんたちに夢中になっている片隅で、わたしはひたすらヒョンリョルさんの低い歌声とヨンビンさんのキレキレダンスをガン見。
いやー、素敵でした!
旅行中だったので一眼レフちゃんも持ってたのですが、オートフォーカス機能が言うことを聞いてくれず、肝心なとこでピンボケするという悲しい結果となってしまいました。。
残念すぎる>_<
大阪から始まったこの光化門恋歌、一月には東京明治座での公演が決まっています。
キャスティングももちろん素晴らしいのですが、ぜひ曲の美しさを堪能しに行ってみてください^^